武田舞彩、10ヶ月ぶりのワンマンライブを開催 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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武田舞彩、10ヶ月ぶりのワンマンライブを開催

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武田舞彩、10ヶ月ぶりのワンマンライブを開催

武田舞彩、10ヶ月ぶりのワンマンライブを開催


 武田舞彩が、約10ヶ月ぶりとなるワンマンライブ【改めまして、武田舞彩です】を5月29日にヤマハ銀座スタジオにて開催した。
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 舞彩は、2018年の初夏に2年間のロサンゼルス留学期間を経て帰国。その間に所属していたグループの解散などあり、帰国後はソロとして芸能活動を再開した。しかしながら、さらなる飛躍を目指して2019年4月にはサンミュージックへの移籍。この日は、本人にとってもファンにとっても待望の事務所移籍後初のワンマンライブだった。

 開演時間となり、静寂の中で暗転したステージに姿を見せた武田舞彩が、未来のために“自己投資”したというテイラーのアコースティックギター(なんと、トラ目が美しいハワイアンコアのテイラー・スウィフト使用モデル)を抱えてマイクスタンドの前に立つ。スポットライトが彼女の姿を浮かび上がらせての1曲目は、留学中に初めて作曲した「Say You Love Me」。サンタモニカで行なっていたストリートライブの生配信で初披露され、帰国後のソロ活動でも歌ってきた、彼女のファンにとっては耳馴染みのある楽曲からライブはスタートしていく。

「元気ですかー! みなさん、私が誰だかわかりますか? 武田です!」

 舞彩は、“知ってるから来てるんだよ!”と思わずツッコミを入れたくなるようなトークで笑いを起こす。しかし、これからシンガー・ソングライターとしての活動を本格化させるにあたって、この日のライブには数多くの新曲を用意していることを明かし、観客から起こっていた笑い声をそのまま驚きの声へと変化させる。

「去年はいろいろありまして。去年に私の人生が詰まっていたというか。行き詰まっていた部分もあったし、悩んだところもあったんですけど、振り返ってばかりだと前に進めないし。頭の片隅に“戻りたいな”って気持ちもあったんですけど、自分が前に進むために書いた曲です」

 夢を持って上京した頃の気持ちを歌詞にシンクロさせた「東京」や、苦楽をともにしてきた仲間たちとの別れなど、激動の2018年に感じた様々な感情を“自分が前に進むために”言葉とメロディーに変えた「サヨナラ、僕の青春。」、そして夢に向かって一緒に頑張ろうと誓っていた人が亡くなるという出来事がきっかけとなって生まれた「あなたの呼吸が止まる前に」を、解説とともに1曲ずつ披露する舞彩。弾き語りというスタイルであるがゆえに、彼女は自身の歌声だけでなく、奏でたギターの音のひとつひとつでも曲の世界観を描こうとする。

 昔から観てきたファンにとっては、この日のショウは、彼女の成長にも気付かされるものでもあった。初期の頃よりギターストロークは安定し、最初に披露された「Say You Love Me」など、本人もパフォーマンスしながら楽しむ余裕すら生まれていた。また中盤では、エド・シーラン「Thinking Out Loud」や、スタンダード・ナンバー「Can't help Falling Love」のカバーを武田舞彩なりの解釈と表現をもとに、ロサンゼルス仕込みの流暢な英語で歌い上げる。言葉を丁寧に音に乗せた彼女のハスキーなボーカルは、まさにエド・シーランがオーディエンスに対してそうであるように、詰めかけた彼女のファンの耳を通して心に直接触れ、そして陶酔させていく。

 ライブ後半も相棒のギターを抱えて、武田舞彩の荒々しい一面を綴った「茄子」や、未来への決意や想いを馳せた「ジャーニー・ガール」「NEW WORLD」といったオリジナル曲を歌唱する。アイドル界屈指の美少女と言われた彼女が、新曲「茄子」で並べた“いかつい言葉”の数々は、ファンにも大きなインパクトを与えたのだろう。予定外だったアンコールでも再びこの曲を歌ってほしいという声が上がっていたほどだった。

 シンガー・ソングライターとしてやっていくと決めたからといって、アイドルの頃からすべてをガラリと変えたかと言うとそうではない。「いつかはコーチェラ・フェスティバルに出たい」と壮大な夢を語る一方で、フルート奏者の姉とユニットを組むとしたら、「なんだろ……フルーチェ。」と安直な名前を口にした質問コーナー。もしくは、話している時に「はい」と言ってしまう癖を矯正するために、「はい」というたびに腹筋することを課されていることを告白しながら、無意識に「はい」と何度も言ってしまってひとり頭を抱えたり、弾き語りのワンマンライブはステージ上にひとりで寂しいからと、家からクマの人形をステージ上に連れてきていたりといった姿は、昔となんら変わらない。

 ただ、誰かに作ってもらった綺麗な服を誰かに着せてもらうのではなく、たとえそれが不格好だったとしても、自分の着たい服を自分で糸から紡ぎ、自分の意志で着る。

 それが今の武田舞彩であり、観客からのクラップや歓声を交えて全12曲(うち、オリジナル曲は8曲。アンコールで即興で披露した「Say You Love Me English ver.」含む)を披露した、彼女のシンガー・ソングライターとしての本格始動を告げる、記念すべきこの日のワンマンライブだった。

「聞いてくださいよ。今日ってゆずさんが東京ドームで弾き語りライブをされているそうで、私も弾き語りライブしているじゃないですか。被ったなって(笑)。私は東京ドームに立つのが夢なので、勝手に燃えているんですけど、みなさんも私についてきてくださいね! あと、東京ドームって早く言うと“武田”っぽいんですよ。聞こえません?」── 武田舞彩


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