エルトン・ジョン、映画『ロケットマン』のR指定は意図的と明かす「僕はPG-13指定の人生を歩んできていない」
エルトン・ジョン、映画『ロケットマン』のR指定は意図的と明かす「僕はPG-13指定の人生を歩んできていない」

 エルトン・ジョンが、自身の伝記映画『ロケットマン』について綴ったエッセイを英紙The Observerに寄稿している。

 この記事で彼は、この映画がPG-13ではなくR指定で公開されるよう最大限の努力をしたと明かしている。「映画スタジオのいくつかは、映画がPG-13に指定されるようにセックスやドラッグの描写をトーンダウンしたがっていた。でも僕はPG-13指定の人生を歩んできていない。ドラッグとセックスばかりの映画にはしたくなかったけれど、僕が70年代から80年代にかけてどっちもたくさんやっていたってことは周知の事実だから、僕が毎回ライブの後にホテルの部屋に静かに戻って暖かいミルクとギデオン(協会の)聖書だけと一緒に過ごしていたとほのめかすような映画にしたって意味がないと思ったんだ」と彼は綴っている。

 彼はまた、映画に登場するシュールなファンタジー描写に懐疑的で、もっと普通の伝記映画にしたいと主張したスタジオがあったことも明かしている。「ファンタジー要素をなくして、もっとわかりやすい伝記映画を作ってほしいと言われたこともあったけれど、それだと的外れだった」と彼は述べ、「前にも言ったように、僕は空想ばかりしているような子どもだった。そして仕事がうまくいき始めた時、あまりにも急だったからとても現実とは思えないくらいだった。もちろん、一夜にして成功したわけではなく、売れるまでの4、5年間はクラブでせっせと働いて、レコードを作って、バーニー(・トーピン)と曲を書いて興味を持ってくれない人たちに売り込もうとしていた。でも売れた時はミサイルのようだった。“ロケットマン”には、僕が米ロサンゼルスのクラブTroubadourで演奏している時に、自分を含めて部屋にあるものすべてがふわっと浮き上がる描写があるが、正直そういう気持ちだった」と振り返っている。

 映画『ロケットマン』は、2019年5月31日に全米公開され、日本では8月23日に公開される。