エルトン・ジョンの半生を映画化した『ロケットマン』オリジナル・サウンドトラックが発売
エルトン・ジョンの半生を映画化した『ロケットマン』オリジナル・サウンドトラックが発売

 エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』のサウンドトラック・アルバムが、5月24日に発売された。

 本映画は、先日行われたカンヌ映画祭で初上映され、4分間のスタンディングオベーションに。海外レビューサイトの「Rotten Tomatoes」では87%の高評価となっており、一般公開前に映画を見たボーイ・ジョージも「圧倒的に素晴らしい」と自身のSNSでコメントしている。

 音楽は、エルトン・ジョンと、エルトンを演じたタロン・エガートンとの共演による新曲「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」とキャストの歌唱による1曲を除き、すべてタロン・エガートンが歌っている。本作について、エルトン・ジョン、タロン・エガートン、そしてプロデューサーのジャイルズ・マーティンがそれぞれ次のようにコメントしている。

 エルトン・ジョン:私が書いてレコーディングした音楽がタロンによって歌われることがとても重要だった。バーニーの歌詞と私の音楽を通し、タロンに私という存在を解釈してもらいたかったんだ、ただ演技してもらうだけでなくてね。だから、私が絶対的に才能を信じているジャイルズ・マーティンにタロンのことを任せた。タロンを陰で見張るようなことはしないで、彼らの芸術性を信頼した。そして彼らが創り上げたものには本当に驚かされたよ。この映画では、歌が作品のストーリーに大きく関わっているからこそ、音楽にこだわることは最も大切なことだった

 タロン・エガートン:エルトンがこの映画に関わったことの何が素晴らしいかというと、彼と制作を共にすることで、昔からの名曲をどこまでよりよく表現できるか、という限界に挑戦できたことだね。加えて、ジャイルズ・マーティンの申し分のない感性と並外れた技能が、原曲を忠実に再現し、同時に斬新さを融合することを成し得たんだ

 ジャイルズ・マーティン:エルトンの素晴らしいところは、彼が真の芸術家であるがゆえに、人々に彼の作品をより良いものしてほしいと考えている点だ。自分の作品に新鮮さを加えるために、他の人からの視点を求めている。だから、僕らは作品に手を加える余地が与えられた立場にあって、さらにどう楽曲を表現するかについても考えることができたんだよ。歌がこの映画のストーリーで、作品の中で起こる出来事の心臓の鼓動そのものなんだ。ひとたび歌が始まると、作品の世界観全体が広がるんだ。タロンについては、僕は彼ほど作品作りの過程にこだわるシンガーを見たことがないよ。彼以外にエルトンを演じられる人はいないだろうね

 レコーディングは2017年から2019年に、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオ及びAIRスタジオで行われた。アルバムのエグゼクティヴ・プロデューサーにはエルトン・ジョン、デヴィッド・ファーニッシュ、マシュー・ヴォーン(『キングスマン』シリーズ監督)、そしてデクスター・フレッチャー(『ボヘミアン・ラプソディ』最終監督)が名を連ねている。

◎リリース情報
『ロケットマン(オリジナル・サウンドトラック)』
2019/5/24 リリース
※日本盤CDは後日発表

◎公開情報『ロケットマン』
2019年8月23日(金)より全国ロードショー