ヴァンパイア・ウィークエンド、3作目の全米ALチャート首位に輝いたことで達成した意外な初記録とは?
ヴァンパイア・ウィークエンド、3作目の全米ALチャート首位に輝いたことで達成した意外な初記録とは?

 ヴァンパイア・ウィークエンドの最新作『ファーザー・オブ・ザ・ブライド』が、週間ユニット138,000(アルバムの純粋な売上枚数は119,000枚)を記録し、2019年5月18日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”首位デビューを果たした。

 この結果を受けバンドは意外な新記録を樹立しており、少なくとも3作品でアルバム・チャート1位に輝き、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”にエントリーしたことのない初のアーティストとなった。

 バンドが、初めて“Billboard 200”で首位を獲得したのは、2010年の2ndアルバム『コントラ』で、続く2013年の『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』でもNo.1となった。なお、今回1位になった『ファーザー・オブ・ザ・ブライド』は、今年リリースされたロック・アルバムとしては最大の初動ユニットとセールスを記録している。

 “Billboard 200”が、1963年8月17日付チャートよりステレオとモノ・アルバムの合算を開始してから、3作以上で首位を獲得しているのは、ヴァンパイア・ウィークエンドで118組目となるが、“Hot 100”にエントリーしていないのは、彼らが初だ。

 とはいえ、バンドの楽曲はジャンル・チャートなどには、多数ランクインしており、2008年の初チャートイン以降、17曲をロック・ソング・チャート“Hot Rock Songs”、8曲をオルタナティブ・ソング・エアプレイ・チャート“Alternative Songs”へ送り込んでいる。

 また、これまで5曲がチャートインしているアダルト・オルタナティブ・ソング・エアプレイ・チャート“Adult Alternative Songs”では、最新アルバムからの先行トラック「Harmony Hall」でバンドにとって初となるエアプレイ・チャート1位をマークし、7週にわたり首位をキープしている。

 なお、これまで“Billboard 200”で3作以上でNo.1を獲得し、“Hot 100”へのエントリーが計10曲以下となるアーティストは18組となっており、以下そのまとめとなる。
 

◎“Hot 100”チャートイン曲数/“Billboard 200”での首位獲得作品数/アーティスト名
9曲/3作 グリーン・デイ
9曲/7作 デイヴ・マシューズ・バンド/デイヴ・マシューズ
8曲/9作 ガース・ブルックス
7曲/4作 ビースティー・ボーイズ
7曲/3作 BTS (防弾少年団)
7曲/4作 ジャック・ジョンソン
7曲/3作 ステインド
6曲/5作 ディスターブド
6曲/3作 アラニス・モリセット
5曲/5作 ピンク・フロイド
5曲/3作 システム・オブ・ア・ダウン
4曲/3作 ジョシュ・グローバン
4曲/4作 ニルヴァーナ
3曲/3作 ゴッドスマック
2曲/3作 ノラ・ジョーンズ
2曲/3作 ジャック・ホワイト
1曲/3作 アーケイド・ファイア
0曲/3作 ヴァンパイア・ウィークエンド