ボズ・スキャッグス、大盛況の東京公演ライブレポートが到着 新旧織り交ぜたセットリスト
ボズ・スキャッグス、大盛況の東京公演ライブレポートが到着 新旧織り交ぜたセットリスト

 3年11か月ぶりの来日公演を開催中のボズ・スキャッグスが、5月9日に東京公演を開催した。

 東京公演は3日間開催され、すべてソールドアウト。最終日のこの日は黒いシャツで登場すると、1980年の大ヒット曲「ジョジョ」のカッティング・ギターからのスタートでファンの期待も大きく膨らむ。白いストラトキャスターを持つボズ・スキャッグスは、「新しいアルバムの新しい曲から、皆さんになじみの深い昔の曲までやります」と最初の挨拶をすると、そのまま名盤『シルク・ディグリーズ』から「イッツ・オーヴァー」を演奏。ギターをタクサカシタのセミアコ持ち替え、最新アルバム『アウト・オブ・ザ・ブルース』のオープニング曲「ロック・アンド・スティック」、続けて”僕のヒーロー、ボビー・ブランドのヒット曲“と紹介し「ザ・フィーリング・イズ・ゴーン」を演奏。さらにマジック・サムで有名な「アイヴ・ジャスト・ガット・トゥ・ノウ」、「ラジエーター 110」ではギター・ソロも披露し、最新アルバムからは全4曲を披露した。

 アコースティック・ギターに持ち替えところで「ハーバー・ライト」のイントロが始まると待ってましたと言わんばかりにファンから拍手が起こり、マイケル・ローガンのローズ・ソロ、エリック・クリスタルのソプラノ・サックスに酔いしれた。ギターをセミアコに戻し、サザン・テイストの「ジョージア」、続けて「なんて言えばいいんだろう」、そして赤いストラトキャスターにギターを替え、80年代サウンドトラックの名バラード「燃えつきて」と続く。ギターをセミアコに再度持ち替えると、イントロで会場は手拍子に包まれる。「ロウダウン」、そして「リド・シャッフル」で静かながらも会場は最高温度に達した。

 一旦ステージからはけたメンバーも再び全員戻り「ブレークダウン・デッド・アヘッド」、そして1969年のデビュー・アルバムに収録されていたブルースのカヴァー「ローン・ミー・ア・ダイム」を披露すると、長年のファンは歓喜に包まれた。また、ここでバンドは再びステージを一旦後にした。再びステージに上がったボズが本公演で1曲のみギターを持たずに歌に集中したのは、代表曲「ウィアー・オール・アローン」だった。少し寂しい雰囲気に会場が包まれたところでボズは再びセミアコを手にし、「最後はみんなに笑顔になってほしいからチャック・ベリーを演奏するよ。」と言って「ユー・ネヴァー・キャン・テル」を披露し、ライブ本編を温かく終えた。

 ファンからのアンコールの声に応えて再び登場すると、この日は2曲を披露。会場を埋め尽くしたファンは新曲もそして往年の80年代ヒットの数々も聴くことができ、大満足の内容となったことだろう。

 ボズ・スキャッグスは、これから5月11日に大阪公演、13日に広島公演、14日に名古屋公演を開催する。なお、最新作『アウト・オブ・ザ・ブルース~ジャパン・ツアー・エディション』を公演会場で購入するとクリアファイルがプレゼントされる。

◎ツアー情報
2019年5月11日(土) 大阪オリックス劇場 18:00開演
2019年5月13日(月) 広島JMSアステールプラザ大ホール 19:00開演
2019年5月14日(火) 名古屋市公会堂