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筆者が彼女のライブを初めて観たのは、2011年3月8日の渋谷AXでの公演だ。2008年に死去した夫、ジェイソン・レイに捧げた2ndアルバム『The Sea』と、自身の音楽的なルーツに立ち返り「愛」をテーマに選曲したEP『The Love EP』の楽曲群を中心に、フル・バンドでセットを披露したライブは、音楽の純粋な喜びに満ち溢れた素晴らしいものだった。このライブの三日後に、日本は東日本大震災に見舞われた。コリーヌも当時、SNSなどを通じてサポートを表明していたが、個人的には何よりもあの日のライブのアンコールで彼女が披露したドリス・デイの「Que Sera, Sera」のカバーの記憶が、なすすべもなくじっと事の成り行きを見守っていた一人のちっぽけな日本人としての自分の気持ちを支えてくれたような気がしている。〈Que sera, sera. Whatever will be, will be. (ケ・セラ・セラ なるようになれ)〉、と。
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