<コラム>コリーヌ・ベイリー・レイ来日記念特集~「心の歌」で多くの人を魅了し続ける理由-彼女の「痛み」と「喪失」

2019/04/18 18:30

 筆者が彼女のライブを初めて観たのは、2011年3月8日の渋谷AXでの公演だ。2008年に死去した夫、ジェイソン・レイに捧げた2ndアルバム『The Sea』と、自身の音楽的なルーツに立ち返り「愛」をテーマに選曲したEP『The Love EP』の楽曲群を中心に、フル・バンドでセットを披露したライブは、音楽の純粋な喜びに満ち溢れた素晴らしいものだった。このライブの三日後に、日本は東日本大震災に見舞われた。コリーヌも当時、SNSなどを通じてサポートを表明していたが、個人的には何よりもあの日のライブのアンコールで彼女が披露したドリス・デイの「Que Sera, Sera」のカバーの記憶が、なすすべもなくじっと事の成り行きを見守っていた一人のちっぽけな日本人としての自分の気持ちを支えてくれたような気がしている。〈Que sera, sera. Whatever will be, will be. (ケ・セラ・セラ なるようになれ)〉、と。

あわせて読みたい

  • コリーヌ・ベイリー・レイ、5月に単独公演開催

    コリーヌ・ベイリー・レイ、5月に単独公演開催

    Billboard JAPAN

    2/1

    コリーヌ・ベイリー・レイ、キャリア初のアコースティック編成による来日公演評 「この手応えが今後の彼女の表現にも繋がっていくに違いない」

    コリーヌ・ベイリー・レイ、キャリア初のアコースティック編成による来日公演評 「この手応えが今後の彼女の表現にも繋がっていくに違いない」

    Billboard JAPAN

    6/13

  • コリーヌ・ベイリー・レイ、6月に東阪来日ツアーを開催

    コリーヌ・ベイリー・レイ、6月に東阪来日ツアーを開催

    Billboard JAPAN

    3/16

    野宮真貴による「渋谷系を歌う」究極ベストが発売 「東京は夜の七時」 新録ではピチカート・ファイヴ解散後の“小西康陽プロデュース+野宮歌唱”が実現

    野宮真貴による「渋谷系を歌う」究極ベストが発売 「東京は夜の七時」 新録ではピチカート・ファイヴ解散後の“小西康陽プロデュース+野宮歌唱”が実現

    Billboard JAPAN

    8/21

  • 青山テルマ語る「体が震えた」セリーヌ・ディオン圧巻のステージ
    筆者の顔写真

    神舘和典

    青山テルマ語る「体が震えた」セリーヌ・ディオン圧巻のステージ

    dot.

    7/3

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す