【米ビルボード・アルバム・チャート】TOP3不動でジュース・ワールド首位キープ
【米ビルボード・アルバム・チャート】TOP3不動でジュース・ワールド首位キープ

 ジュース・ワールドの『デス・レース・フォー・ラヴ』が2週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週、本作『デス・レース・フォー・ラヴ』で自身初のNo.1デビューを果たしたジュース・ワールド。前週に記録した初動165,000ユニットから、およそ半数近くユニットを落としてはいるが、2週目となる今週も74,000ユニットを記録し、ストリーミング・チャート、R&B/ヒップホップ・チャートでも、同2週連続の1位を獲得している。

 前作からの大ヒットシングル「ルーシッド・ドリームス」(最高2位)ほどの勢いはないが、本作『デス・レース・フォー・ラヴ』からも、「ロバリー」(27位)、「ヒア・ミー・コーリング」(38位)の2曲がソング・チャートでTOP40入りし、TOP100には計6曲を送り込んだ。スウェーデンやデンマーク、ニュージーランドなどヨーロッパの主要国でもTOP10入りし、カナダではアメリカに続き、初の1位を獲得している。

 アリアナ・グランデの『thank u, next』も2位をキープ。週間ユニット数は66,000で、ストリーミングが半数以上を占めた。先週のソング・チャートでは、本作からの2ndシングル「7 rings」が返り咲きのNo.1復帰を果たし、アルバムの売り上げ(ユニット)に繋げている。3位も変わらず、『アリー/スター誕生』のサウンドトラックが停滞。週間ユニット数は40,000で、こちらはストリーミングよりセールス(ダウンロード数)が強い。【アカデミー賞】後も、ゴシップ記事等度々メディアに取り上げられ、話題性を維持している。

 4位には、先週の6位から上昇したア・ブギー・ウィット・ダ・フーディの『Hoodie SZN』がランクイン。週間ユニット数は33,000で、5位の『ボヘミアン・ラプソディ』とは僅差だった。『Hoodie SZN』は、1月19日~26日付チャートで2週連続の首位をキープし、2月16日付チャートで返り咲き、計3週のNo.1を獲得。2019年度では、21サヴェージの『I Am > I Was』(1月5日~12日付)と、今週1位のジュース・ワールド、そしてア・ブギー・ウィット・ダ・フーディの3人が、ラッパーとして2週以上の首位獲得を果たしている。すべてのジャンルを含めると、アリアナ・グランデの『thank u, next』含む計4作。

 今週は、新譜のリリースが少なかったため、TOP10は前週とほぼ変動なく、5位以下もストリーミングの強いラッパーのアルバムが、それぞれ繰り上がってランクアップしたのみ。

 6位には、ポスト・マローンの『ビアボングズ&ベントレーズ』が31,000ユニットを獲得し、前週の7位から上昇。ポスト・マローンは、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の主題歌として起用されたスウェイ・リーとのコラボ曲「サンフラワー」と、年末にリリースされた新曲「Wow.」が、前週のソング・チャートでいずれもTOP5入りする大ヒットを記録しているが、本作『ビアボングズ&ベントレーズ』にはどちらも収録されていない。

 続いて7位には、ドレイクの『スコーピオン』が30,000ユニットを記録して、前週の9位から上昇。昨年の6月にリリースされて以降、何度か圏外にダウンしたものの、安定したストリーミング・ポイントを維持し、30週を超えるTOP10入りを果たしている。10位から8位に上昇したトラヴィス・スコットの『アストロワールド』も、同30週に迫るロングヒットを記録。アルバムからの先行シングル「シッコ・モード」も、歴代最長記録2位タイの32週目となるTOP10入りを果たしている。

 以下、ミーク・ミルの『チャンピオンシップス』が11位から9位にTOP10復帰し、10位にはガンナの『ドリップ・オア・ドラウン2』が前週の8位からダウンした。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、3月29日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『デス・レース・フォー・ラヴ』ジュース・ワールド
2位『thank u, next』アリアナ・グランデ
3位『アリー/スター誕生』サウンドトラック
4位『Hoodie SZN』ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディ
5位『ボヘミアン・ラプソディ』サウンドトラック
6位『ビアボングズ&ベントレーズ』ポスト・マローン
7位『スコーピオン』ドレイク
8位『アストロワールド』トラヴィス・スコット
9位『チャンピオンシップス』ミーク・ミル
10位『ドリップ・オア・ドラウン2』ガンナ