『ダンボ』作曲家ダニー・エルフマンを悩ませたティム・バートン監督からのリクエストとは

Billboard JAPAN

 2019年3月29日より日米同時公開される映画『ダンボ』の音楽を手掛けたダニー・エルフマンが、ダンボのテーマ曲に隠された意外な事実を明らかにした。

 『アリス・イン・ワンダーランド』や『シザーハンズ』など数多くのティム・バートン監督作品で音楽を担当してきたダニー・エルフマンは、作曲家として34年もの間、監督と関係を築いてきた。そんなエルフマンが、本作で監督から唯一言われたのが「ダンボが空を飛ぶシーンの音楽が悲嘆に暮れたものであるべき」ということ。「ダンボが空を飛ぶシーンで、ティムはいつだって『ダンボのテーマ曲を流して!』って言うんだ。テーマ曲と共にダンボが空を飛ぶ姿は、欠点だと思っていた大きすぎる耳が宝物であると称賛するだけでなく、周囲から笑いものにされている悲しみも背負っているんだ」と、コンプレックスである“大きすぎる耳”で空を飛ぶシーンに隠されたダンボの感情を表現していることを明かしている。「ティムは、その曲をすごく気に入ってくれたんだけど、僕としては使いすぎじゃないかと思ったくらいだったよ(笑)」と、監督は完成した曲をかなり気に入ってくれたようだ。

 さらに「『アリス・イン・ワンダーランド』では、アリスには、2つのテーマ音楽が存在した。彼女が迷い果てて、確信が持てない少女でいた時の曲と、自信を得て様々なことに果敢に挑み、自分の存在を発見した時の曲。『ダンボ』においては、ダンボが自分の個性に悩んでいる時も、大きすぎる耳を翼に変えて大空を舞う時も同じテーマ曲をアレンジして使用しなくてはならなかったから難易度が上がったよ」と辛い時も希望が描かれる時も、バートン監督お気に入りのダンボのテーマ曲が使用されているという。

 オリジナル脚本で描かれた本作とアニメーションの違いについてエルフマンは「アニメーションは、シンプルなストーリーだから、作品としては、本作とは全く異なるんだ。本作はどんどんストーリーが展開していくから、完全に独自の世界に突入するんだ」と言及。その上で「音楽の面において、アニメーションから影響を得た唯一のことは、アニメーションのファンに馴染みの深いメロディを取り入れたいという望みを持ったことかな」とアニメーションの音楽がアレンジ使用されていることも明かした。なかでも、アニメーションの劇中歌で、【アカデミー賞】の<歌曲賞>にノミネートされ多くのアーティストがカバーしてきた名曲「ベイビー・マイン」について、エルフマンは「アニメーションで使用されたケイシー・ジュニアやピンクの象の音楽にどう取り組んでいこうかと悩む中で、『ベイビー・マイン』は唯一何も心配する必要が無かった。曲をアレンジすることはすごく面白いことであり、心から楽しんだよ」とコメント。いったいどのようなシーンでこの名曲が使用されているのだろうか? ディズニーとティム・バートンが奇跡の映像美で実写化する新たなダンボの物語に期待が高まる。

◎公開情報
『ダンボ』
2019年3月29日(金)より、全国公開
監督:ティム・バートン
出演:コリン・ファレル、エヴァ・グリーン、マイケル・キートンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

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