アダム・レヴィーン、ハーフタイム・ショーでの乳首露出へのクレームの多くが男女格差を問題視した内容と報道
アダム・レヴィーン、ハーフタイム・ショーでの乳首露出へのクレームの多くが男女格差を問題視した内容と報道

 ジャスティン・ティンバーレイクとジャネット・ジャクソンが共演した2004年の【NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーで、ジャネットの乳首が露出し問題視された事件から15年が経ったが、今年のハーフタイム・ショーでマルーン5のアダム・レヴィーンが上半身裸になったことから、裸体に対する米連邦通信委員会(FCC)と一般大衆の捉え方が男女間で差がありすぎると抗議の声が上がっている。

 2019年2月22日にザ・ハリウッド・リポーター(THR)が入手した書類によると、今年の【スーパーボウル】放送後、アダムがシャツを脱いだことに関する苦情が50件以上FCCに寄せられた。これはジャネットの乳首が露出した時とは比較にならない数字だが、実は今回の苦情のほとんどがこの格差を問題視した内容となっているようだ。

 THRの問い合わせに対し、FCCのナンシー・スティーヴンソンは、同委員会は非公式の苦情の記録を3年以上保管する義務がないと書面で回答した。つまり、2004年に寄せられた苦情の記録は処分されてしまったが、50万件以上のクレームがあったと当時報道されている。FCCはジャネット側に55万ドル(約6,080万円)の罰金を科したが、最高裁まで行きかけた法的闘争でようやく棄却された。

 通称“ニップルゲート”とも呼ばれるようになったこの“衣装誤動作”事件後、ジャネットのキャリアは大きな打撃を受け、彼女は謝罪する事態に追い込まれたが、ジャスティンはほぼ無傷で切り抜けた。このことからも、アダムの件に関してはTwitterでも多くのユーザーが#JusticeForJanet(ジャネットに正義を)のハッシュタグをつけて抗議したほか、FCCに直接連絡し、乳首の露出で受ける罰を男女平等にするべきだと訴えている。