クイーンのブライアン・メイ、B・シンガー監督をアンフォロー&謝罪文を発表「擁護する気は全くありませんでした」
クイーンのブライアン・メイ、B・シンガー監督をアンフォロー&謝罪文を発表「擁護する気は全くありませんでした」

 これまで度々、未成年少年への性的虐待とレイプ疑惑が上がっていたブライアン・シンガー監督だが、これらの疑惑を1年にわたり追い、数多くの関係者の証言をもとに執筆された記事が、2019年1月23日に、The Atlanticに掲載されたことで、再び波紋が広がっている。

 この記事の公開をうけて、sue.nlというユーザーが、シンガーが監督としてクレジットされている『ボヘミアン・ラプソディ』の題材となったクイーンのギタリストであるブライアン・メイのインスタグラムに「Bri、ブライアン・シンガーがこれまでやってきたことをうけて、彼のことを(インスタグラムで)アンフォローしてください。ありがとう」というコメントを残したところ、彼は「僕にどうするべきか指示するのは止めて、自分の世話をしていてくれ。それと有罪と証明されるまで、どんな男も女も無罪であることを尊重すべきだ」と返信した。

 この発言が、シンガー監督を擁護していると解釈され、大々的に報道されたことから、ブライアン・メイが、インスタグラムでこのユーザーに対し謝罪文を発表し、自身のコメントを明確にするとともに、シンガー監督をアンフォローしたことを明らかにした。

 「スーさんへ、あなたの投稿に対して、きつく、思いやりのない言葉で返信してしまったことを、とても申し訳なく思います。私の返答は、誰かが自分にするべきことを指示している、という認識から生まれたものです。そう思うことが、全くの間違いであったことに今気づきました。あなたは私のことを守ろうとしてくれていた、そのことに感謝したい。私の言葉が及ぼした影響を知り、恥ずかしいです。有罪と証明されるまで、誰でも無罪であると言うことが、ブライアン・シンガーを“擁護”していると受け止められるとは思ってもみませんでしたし、そうする気は全くありませんでした。僕がナイーブなのかもしれませんが、誰かをインスタグラムで“フォロー”することが、その人のことを認めていると解釈されるとも思っていませんでした。ブライアン・シンガーをフォローした唯一の理由は、僕たちが彼と一緒にプロジェクトに取り組んでいたからです。この状況は、シンガー氏が映画の撮影中にクビなったことで終わりを迎えましたが、彼のことをアンフォローする必要があるとは思いませんでした。今回の誤解を招く一件を受けて、彼をアンフォローしました。本当に申し訳ありませんでした。きっとあなたにひどく嫌な思いをさせてしまったに違いありません。自分の発言を撤回することができればいいと思いますが、僕にただできるのはあなたに謝罪し、僕の謝罪が少しでも償いなればということです。残念ながら、すべて公になってしまいましたが、私は公の場であなたにきつい言葉を浴びせたので、私が公に謝罪するのは当然のことです。あなたが望むのであれば、プラベートで話すために、あなたのことをフォローしようと思います。愛をこめて、Bri。これは私が不本意に怒らせてしまった他の皆さんへの心からの謝罪でもあると付け加えたい。怒らせるつもりはなく、今後はもっと気を付けるようにしたい。Bri」

 シンガー監督は、全米監督協会の規則に従って、『ボヘミアン・ラプソディ』の監督としてクレジットされているが、実際は最後まで監督しておらず、クランクアップ数週間前に解雇されており、制作総指揮としてクレジットされているデクスター・フレッチャーが後任を務めた。