次世代音楽シーンの最注目株アノマリー、チルもトリップも自由自在なパフォーマンス 3月に再来日 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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次世代音楽シーンの最注目株アノマリー、チルもトリップも自由自在なパフォーマンス 3月に再来日

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次世代音楽シーンの最注目株アノマリー、チルもトリップも自由自在なパフォーマンス 3月に再来日

次世代音楽シーンの最注目株アノマリー、チルもトリップも自由自在なパフォーマンス 3月に再来日


 カナダのモントリオールを拠点に活動し、チャーリー・プースやオースティン・マホーン、ブルーノ・メジャーやトム・ミッシュ、サンダー・キャットやFKJと、多方面から賞賛を集めているキーボード奏者/音楽プロデューサー、アノマリー。

 幼少の頃からクラシック音楽を学び、2012年には同郷の指揮者で、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督も務めているヤニック・ネゼ=セガンによる奨学金制度の初代受賞者にも選出されたアノマリーこと本名ニコラス・デュピュイは、2017年に1st EP『Metropole』で自身の音楽プロジェクトを本格始動させた。彼のルーツに存在するクラシックやジャズに加え、自身が10代の頃にハマったというエレクトロニック・ミュージック、さらにはヒップホップやファンクまで、あらゆる音楽をシームレスに組み合わせたシンフォニックな音楽性は、日本でも早耳リスナーの注目を集め、2018年11月には1st EPと2nd EPをコンパイルしたアルバム『Metropole I + II』を日本盤CDリリース。そして同作の発売から3日後、東京・表参道WALL&WALLにて行われた初来日公演はソールドアウトとなり、大盛況の様相となった。

 来日時には3人のサポート・メンバーを引き連れ、バンドセットでパフォーマンス。音源を聴いた時には音楽プロデューサーとしての手腕をビシビシ感じさせるアノマリーだが、そのライブ・パフォーマンスは意外なほど肉体的だったりする。なにより自分のステージをエンターテインメントとして魅せることに強いこだわりがあるようで、まず目を引いたのが、ステージ中央に鎮座したキーボード。少し客席側に傾けられ、打鍵の様子を見ることができるようになっているのだ。決して演奏し易いようには見えないこのセッティングには、シンプルな見栄えの面白さに加えて、自分が担当している音色を明示するという目的があり、結果的には、音楽の仕事に従事していた両親から受けた英才教育に裏打ちされる、彼の卓越したプレイヤビリティを示す格好ともなっている。

 『Metropole Part II』の1曲目にして、今回のショーでもオープナーを飾った「Canal」から、そのビートの重厚感に身体全体を突き上げられ、次いで「Metropole」では、エキセントリックなシンセのリフが問答無用でフロアをアゲにかかってくる。こうして、ディスコ・ファンクやヒップホップの要素が強いダンスEPだった1stと、それに比べてグッと音数を洗練し、その隙間を流麗なピアノが揺蕩っていく、アンビエントやポスト・クラシックのフィーリングを纏った2ndの収録曲をバランス良く混在させた本公演は、チルもトリップも生グルーヴによるブーストを得て、終始フワフワとした陶酔感の中を泳ぎ続けているような60分間となった。また、日本デビュー・アルバム『Metropole I + II』に収録されたボーナス・トラックや、自身が手掛けたリミックスも披露され、キーボード奏者であり、音楽プロデューサーであり、実はサックスも吹けるというアノマリーの多彩なミュージシャン・シップを体感することができる貴重な機会ともなったのだ。

 ロバート・グラスパーらに代表される新世代ジャズにおいて、ヒップホップやファンク、ロックといった他ジャンルの音楽を飲み込む懐の深さは、もはや当たり前のマナーとしてあるもので、その先にどのようなオリジナリティを表出させるか、いかに未知なる結晶に変化させるか、ということが求められるようになった近年、その最右翼にいるのがアノマリーだろう。なんと早くも決定した再来日公演は3月に開催。1st EPと2nd EPを聴き比べれば分かる通り、とんでもない速さで進化し続けている彼だけに、初来日時とはまた違う、新たな刺激に満ちたショーになることは間違いない。しかも今度は東阪で行われるので、より多くのリスナーにチャンスがあるのだから見逃す手はないだろう。

Photo by Kana Tarumi


<セットリスト>
01. Canal
02. Metropole
03. Daybreak
04. Notre-Dame Est
05. Crescent
06. The Future
06. 5 Drum Solo
07. New Space Interlude
08. Jam
09. Hang Glide
10. Madison
11. No Way
12. Parc
13. Notre-Dame Ouest
14. Keep My Baby Dancing
15. Goldilocks
16. Le Bleury - Epilogue
17. Velours

◎公演情報
【Anomalie Japan Tour 2019】
<東京公演>
2019年3月4日 (月)
東京・代官山UNIT
出演:Anomalie / + support
チケット:https://t.livepocket.jp/e/anomalietokyo

<大阪公演>
2019年3月5日 (火)
大阪・Live Space CONPASS
出演:Anomalie / + support
チケット:https://t.livepocket.jp/e/anomalieosaka


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