トム・ヨーク、【ロックの殿堂】入り式典に出席しないと明言
トム・ヨーク、【ロックの殿堂】入り式典に出席しないと明言

 レディオヘッドのトム・ヨークが、現地時間2019年3月29日に行われる【ロックの殿堂】入り式典に出席しないことを明らかにした。今回、2度目となる候補に上がっていたレディオヘッドは、殿堂入りすることが昨年12月に正式に発表された。

 ヴァラエティ誌のインタビューに応じたトムは、フィルハーモニー・ド・パリのために作曲した曲の初演が、4月7日に仏パリで行われるため、その準備で式典に出席できないと説明している。「無理なんだ。僕は行けないってわかってる。自分が作曲したピアノの作品のことがあるから。フィルハーモニー・ド・パリ(のコンサート)があるから、僕はその場にいなければならない……もう予定が入っているんだ」

 そしてバンドメイトの過去の発言同様に、「【ロックの殿堂】……僕らはそういったことに昔からあまり関心がない」と前置きし、「だから、誰にも不快な思いをさせたくない。僕らには、何だか理解できないんだよね。説明はしてもらったし、それはそれでいい。イギリス人として理解できないんだ。僕らの根本的な問題は、UKの授賞式はどれも最悪だってこと。僕らは【ブリット・アワーズ】を観て、育ったわけだけど、何と言うか、巻き込まれたくない飲酒運転事故のようなものなんだ(笑)。だから、どう考えたらいいかわからない」と話している。

 とはいえ、映画『サスペリア』のために自身が制作した楽曲「Suspirium」が、今年の【アカデミー賞】の<歌曲賞>にノミネートされるかもしれないということには好意的なようで、「ノミネートされたらいいと思ってる。(されたら)素晴らしいと思う、だって僕の人生の1年半を費やして、ものすごく真剣に取り組んだから」と語っている。現在「Suspirium」は、<歌曲賞>ノミネート作品のショートリスト15曲に名を連ねており、この中から選出された5曲のノミネート作品が現地時間1月22日に発表される。