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クイーンをテーマにした映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、音楽映画としては異例の大ヒットを記録している。映画だけでなく、クイーンの楽曲自体も巷では聴く機会が増えており、チャートにも大きく影響している。今週のHot100では、なんと8曲が100位以内にチャートインしているのだ。
その中で、最も上位にいるのが、今週12位の「ボヘミアン・ラプソディ」である(【表1】)。映画は11月9日に公開されたが、そのタイミングでは88位だった。しかし、話題を呼ぶにつれてじわじわと上昇し、ベスト10入りも狙える勢いになっている。話題性という意味ではツイッターのつぶやき数に反映されているし、マスコミの評価はラジオのオンエア回数に表れている。しかし、このチャートの構成要素でもっとも大きなものは、ストリーミング再生数だ。フィジカルのCDでもなく、かといって動画再生数でもないのが今現在の傾向といってもいい。おそらく「懐かしいから」や「話題になっているから」といって気軽にストリーミングで聴くライトユーザーが多いであろうと思われる。
そして、こういった往年の名曲に脚光が当たる際には、ストリーミング再生数が鍵を握っている。例えば、マライア・キャリーの名曲「恋人たちのクリスマス」にも同じことが当てはまるだろう(【表2】)。毎年この時期になるとチャートインする楽曲であるが、やはりストリーミングによる再生数が目立つ。今年も、最初に動き始めたのはストリーミングであり、これから徐々にツイッターやラジオのオンエア回数が追随して伸びてくることが予想される。懐かしい曲がリバイバルヒットするためには、ストリーミング再生数が大きなポイントになるのだ。Text:風奏陽
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