『アリー/ スター誕生』、成功のカギは『グレイテスト・ショーマン』『ボヘミアン・ラプソディ』に共通する〇〇にあり
『アリー/ スター誕生』、成功のカギは『グレイテスト・ショーマン』『ボヘミアン・ラプソディ』に共通する〇〇にあり

 歌の才能を見出され、スターの階段を駆け上がっていくアリーの成功と葛藤、愛を描いた心揺さぶる圧巻の感動エンターテイメント『アリー/ スター誕生』が2018年12月21日より公開される。

 本作のヒロインのアリーを演じるのは映画初主演のレディー・ガガ。そして『アメリカン・スナイパー』(2015)で主演・製作を務めた俳優ブラッドリー・クーパーが初監督を務める。この度、全世界的にヒットしている本作と、昨年末に公開され大ヒットとなった『グレイティスト・ショーマン』、そして現在ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』の共通点が明らかとなった。

 『アリー/ スター誕生』は、ベネチアやトロントなどの名だたる国際映画祭で上映されるや否や大絶賛され、世界有数のメディアがガガの演技やブラッドリーの監督としての手腕を称賛した。また全世界の興行収入は既に400 億円を超え、現在もその数字は伸び続けている(12/4時点 Box office MOJO 調べ。1ドル112円換算)。更には、ナショナル・ボード・オブ・レビューや、ワシントンDC映画批評家協会賞など、アカデミー賞の前哨戦ともいえる賞レースでも軒並み受賞を果たしている。

 そんな批評面でも興行面でも大成功となった本作の裏には、“音楽”の存在が非常に大きいが、実は今、映画における音楽の重要性がとても高くなっている。昨年末に公開された『グレイテスト・ショーマン』は50億を突破し、現在公開中のフレディ・マーキュリーの生きざまをクイーンの名曲と共に送る感動の物語『ボヘミアン・ラプソディ』も現時点で既に35億を超えた。監督・主演を務めたブラッドリーは、「この映画に登場する“うた”は、どれも物語を語っている。意味がなく入れた“うた”は1つもないんだ。音楽と“うた”は今回の重要なキャラクターの1人だよ。この作品に登場する“うた”はアリーのキャラクターの感情を表現しているか、または彼女が望んでいることを伝える役割を担っているんだ。ストーリーを推し進めるために存在するんだね。だから僕たちは、前日や当日にそのシーンに入れる音楽を変更することもあったよ(笑)」と語り、本作における“うた”の重要性を話した。

 更にもう一つのヒットの鍵は、主人公たちの前向きな姿だ。『グレイテスト・ショーマン』の主人公である興行師P.T.バーナムは挑戦と失敗を繰り返しながらも、最高のエンターテイメントを生み出すという夢を諦めない。また、『ボヘミアン・ラプソディ』もフレディ・マーキュリーを中心としてクイーンの挑戦の歴史を描く。本作のアリーもバーナムやフレディと同じで、コンプレックスや挫折を繰り返しながらも、自分の“うた”の可能性を信じ続け、夜な夜なバーで“うた”を歌い続ける。そんな彼女の音楽にひたむきな姿が、遂には世界的なロックスターのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)を引き付けることになる。

 アリーを演じたガガは、「この物語は、世界中の人々に感動を与えるわ。これは愛についての物語であり、夢や人生についての物語。私はそこまで美人というわけではないから、駆け出しの頃に自分の“うた”を守るためにずいぶん戦ったわ。自分のビジョンを貫き、自分なりのアーティストとしてのスタイルを確立したかったの。この映画のアリーもそう。自分のキャリアの舵取りをしようと頑張っている。自分の足場を固めようとしているのよ」と語り、自身の過去を振り返りつつ、アリーのキャラクターを説明した。

 観る者を釘づけにするレディー・ガガ書き下ろしの楽曲たち、そして全身全霊で挑んだパフォーマンスは圧巻。ブラッドリー・クーパーが巨匠クリント・イーストウッドから映画化の意志を受け継ぎ描く、一生忘れないほどのエモーショナルな体験が、この冬、日本中を感動の涙で包み込む。

◎公開情報
『アリー/ スター誕生』
2018年12月21日(金)より、全国ロードショー
監督&製作:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパーほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC