「日本発の洋楽をやる」洋楽指向の謎のDJ T.Oが模索する“本当の意味での新しい”
「日本発の洋楽をやる」洋楽指向の謎のDJ T.Oが模索する“本当の意味での新しい”

 昨年秋に“従業員400名の会社を経営する青年実業家DJ”として紹介した謎のアーティスト T.Oが、この秋、新曲「Liar (feat. Priscilla Ventura & Daniel Bourget)」をリリースした。

 T.Oは昨年夏に発表した「BURNING (feat. Priscilla Ventura & Daniel Bourget)」がGYAO!で配信の海外ドラマ『ライブラリアンズ3 呪われた混沌の神』エンディングテーマに起用されると、USENの週間リクエストチャートのポピュラー部門で1位を獲得。フォーマルなスーツに異様な仮面姿という外見も然ることながら、従業員400名の会社を経営する青年実業家という異例の経歴も目を引く新進気鋭のDJだ。

 そして2018年夏、上記ドラマの続編『ライブラリアンズ シーズン4 時を超えた守護者(ガーディアン)』の日本版公式エンディングテーマとして、新曲「Liar (feat. Priscilla Ventura & Daniel Bourget)」を発表。サンディエゴで活動するボーカリスト兼モデルのPriscilla Ventura、同じサンディエゴを拠点に数々の有名アーティストを手がけるサウンドエンジニアにしてラッパーとしても活躍するDaniel Bourgetと共に、ハイエナジーなダンスナンバーを完成させた。

 さらに、この「Liar」はドラマEDテーマに起用されたスタンダードなバージョンに加えて、ラウドなギターサウンドが印象的なEmotional Mixと、変幻するリズムとムーディな世界観が交錯するBPM Shift Mixの計3バージョンが同時にリリースされた。求心力のあるメロディや心地よいグルーヴを基調に、かたや高揚感のあるエネルギッシュなサウンド、かたや恍惚として聴き入ってしまう綿密に織り込まれた音々の連続と、それぞれに挑戦的なアプローチが楽しめるのだが、T.Oというアーティストが何より面白いのはやはり、日本の音楽シーンに対するチャレンジ精神、貪欲なスタンスだろう。

 彼は2018年11月現在、FM NACK5にて洋楽番組『No.16(ナンバーシックスティーン)』を毎週土曜日深夜に放送しているのだが、最新の洋楽事情から話題のシーンやアーティストの特集、ヒットソングの曲構成に理論の解析、さらにはつい先日の“ユニークな邦題特集”なんて切り口まで実に様々。10代の頃よりヒップホップDJとして活動し、かつてはロサンゼルスに拠点にしていたこともある。かねてより“日本発の洋楽をやる”と明言しており、これまで発表してきた楽曲もすべて英語詞という徹底ぶりだ。

 かといって、アメリカやイギリスで流行ってるサウンドに寄せるのは違う。本当の意味での新しいを自分で解釈して、咀嚼して、作ったと豪語する「Liar」3バージョンは、Apple MusicやAmazon Music、Spotifyなど主要音楽配信サービス各所にて配信されている他、YouTubeにはスタンダードバージョンとEmotional Mixのミュージックビデオもアップされている。“夢はグラミー”という彼の言葉が大言か否かは、その音から判断してみるのも遅くないだろう。

YouTube「Liar - T.O feat. Priscilla Ventura, Daniel Bourget」
https://youtu.be/Sco8uEOJokg

YouTube「LIAR Emotional Mix (T.O feat. Priscilla Ventura & Daniel Bourget)」
https://youtu.be/OAM5vHDIp-Y

「LIAR」リリースサイト一覧
https://linkco.re/MeNCQx3E