ピアニスト佐山雅弘氏が死去、「人生は出会い」
ピアニスト佐山雅弘氏が死去、「人生は出会い」

 ジャズピアニストの佐山雅弘氏(64歳)が、11月14日に死去した。

 PONTA BOXのオリジナルメンバーでも知られる佐山氏は、ピアニスト以外にも演劇、落語など異ジャンルとのコラボ他、ミュージカルの音楽監督、オーケストラとの共演など作編曲家としても幅広く活躍。ミューザ川崎シンフォニーホールのホールアドバイザーも務め、11月16日には同ホールで行われる【佐山雅弘 スペシャル・ピアノ・プロジェクト ジャズ・トライアングル ~ The 3 Pianists】への出演が予定されていた。

 【かわさきジャズ2018】の公式サイトでは、佐山氏の逝去を伝えるとともに、同氏からのメッセージを掲載。なお、11月16日の公演は、本人の遺志により、佐山氏の息子である佐山こうたおよび、故人と親交の深かった国府弘子が代わって出演する。

◎佐山雅弘氏のメッセージ
みなさま。佐山雅弘より

このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。
 加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小~さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。
 まことに人生は出会いであります。
 「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。
 その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。
 ありがとう、さようなら

 2018年11月14日  佐山雅弘