和楽器バンドのメンバー、特別ゲスト出演した吟剣詩舞道大会で観客を釘づけに
和楽器バンドのメンバー、特別ゲスト出演した吟剣詩舞道大会で観客を釘づけに

 和楽器バンドより、華風月(鈴華ゆう子、神永大輔、いぶくろ聖志) 、黒流、町屋が、2018年 11月10日、11日の2日間にわたり、東京・日本武道館にて開催された、全国の吟剣詩舞道家が集う吟と舞の大祭典【第50回全国吟剣詩舞道大会】に特別ゲスト出演した。
イベント写真(全24枚)

 華風月&黒流、町屋によるスペシャル・パフォーマンスでは、鈴華ゆう子が詩吟、歌、ピアノ、尺八に神永大輔、二十五絃箏にいぶくろ聖志、和太鼓に黒流(和楽器バンド)、ギターに町屋(和楽器バンド)という豪華なバンド構成。「星降る丘」から始まり、鈴華の透き通り響く歌声に二十五絃箏と尺八が重なり、冒頭から観客を釘づけにさせた。「50回という記念すべき大会に出演させてもらいとても感激しています。5歳から詩吟と剣詩舞をやっていました。初めての方もまずは音楽を楽しんで貰えれば」という鈴華の言葉に会場からは歓声が上がった。

 さらに、華風月が結成5年目の年に作ったという「月に照らされ風に揺れる華」では、本日のために特別に日本壮心流、宗家・入倉昭山に振り付して貰ったことを紹介し「今日限りなので是非、目に焼き付けてほしい」と伝え、入倉と剣舞4名による舞いに大きな拍手が会場に響いた。「最後はみなさんが知っている曲で盛り上がりたい」と紹介したのは人気曲「千本桜」。メロディーが始まった途端、観客から一斉に手拍子が始まり、この日一番の盛り上がりを見せた。

 大会のラストは、華風月、黒流・町屋と吟剣詩舞スーパーチームのコラボレーション演舞。吟剣詩舞スーパーチームとは、吟剣詩舞の振興のため、若い人たちを中心として、武道館大会や名流大会、少壮吟士吟詠チャリティーリサイタルをはじめとする公益財団主催のイベント出演を通じ、広く社会に吟剣詩舞を紹介し、その魅力をアピールし広報するために結成されたもの。全国コンクール決勝大会において優秀な成績を収めた若い人たちに、活躍する場を提供する取り組みである。

 風月と黒流、町屋と剣舞12名による「キリキリマイ」から始まり、スーパーチームによる「川中島の戦い」、ラストの演目「塒(とぐろ)」で締め、コラボレーション満載の内容で伝統芸能に対するイメージを打ち破る斬新なステージが行われた。また鈴華ゆう子は華風月としてのパフォーマンスに加え、師範の資格を持つ吟詠家としての一面を魅せた。フィナーレでは多田正満大会副会長による閉会の挨拶で、来年度大会は両国国技館での開催が発表され、会場から拍手がおこった。