田原俊彦、全国ツアーで見せた一人の男の頑固で一途な生き様

2018/11/06 18:20

田原俊彦、全国ツアーで見せた一人の男の頑固で一途な生き様
田原俊彦、全国ツアーで見せた一人の男の頑固で一途な生き様


 田原俊彦が、2018年11月2日に鹿児島・宝山ホールで開催した全国ライブツアー【DOUBLE “T" TOUR 2018】最終公演のオフィシャル・ライブレポートが到着した。
ライブ写真(全2枚)
 田原自身毎年、夏のライブツアーと冬のディナーショーを行なっているが、鹿児島での公演はなんと28年ぶりである。この日を待ちわびたファンで1500人の会場は満員になった。
 暗転した会場でステージ上のミラーボールにスポットが当たる。観客は総立ち。田原のシルエットがステージ中央に浮かび上がると、観客の歓声がマックスに。ブラックとゴールドの衣装を身につけた田原のオープニングナンバーは1990年リリース曲「海賊」。弾むニュージャックスイングのリズムの中、4人のダンサーと田原が華麗に絡み合い踊った。
 1980年代前半の、田原のアイドルとしての「哀愁」部分を表現する事に才能を発揮していた作家・網倉一也の作詞作曲による、81年のシングル「悲しみ2ヤング」では、バンドメンバーとエイトビートに酔いしれる。やはり田原のライブの魅力は、当時のサウンドとダンスを衰退させる事なく、そして進化させているところだろう。継続し続けてきた強さを感じる。
 「今日はメンバーもオレも東京帰りません。みんなも帰さないぞー!」「今日はみんなの元気な顔と生存を確認できたんで嬉しいです」と笑顔で挨拶。田原自身大好きな曲のひとつだという、爆笑問題の太田光 作詞のバラード「ヒマワリ」、88年大ヒットナンバー「抱きしめてTonight」、そして、ガットギターで始まるラテン調のダンスと曲で近年ファン人気ナンバーワンの楽曲、14年発売の「Bonita」と新旧の名曲が続き、84年発売「風の上ならSO HAPPY」では歌いながらステージ上を所狭しとローラースケートで走り回る。
 ライブ中盤では、「ハッとして!Good」(80年)、「恋=Do!」(81年)、「ピエロ」(83年)、「シャワーな気分」(83年)、「原宿キッス」(82年)と初期の大ヒットナンバーをメドレーで披露。青春時代にタイムスリップした観客はステージ上の田原のアクションに合わせて踊り、笑顔を輝かせた。
 89年の大ヒットシングル「ごめんよ涙」、今年6月に発表された最新シングル「Escort to my world」を披露。EDMのビートに合わせ、ダンサーと共にキレのあるダンスを披露したのち、84年シングルでロックンロールナンバー「顔に書いた恋愛小説(ロマンス)」で本編は終了。鳴り止まないアンコールの拍手の中「Dynamite Survival-I WILL SURVIVE」で再登場。まさに走り続ける田原のマニフェストだ。
 最後は14年のヒップホップシングル「Love & Dream」で客席はタオルを回し大盛況の中、ツアー最終日は幕を閉じた。ステージを去る時、深々と長く客席に頭を下げた姿が印象的だった。ステージ上が自分の生きる場所と言い、ファンをファミリーと呼び大切にする、田原の芯が見えるシーンだ。
 「40周年の来年は耳に残るメロディーの新曲を準備中です。楽しみにしていて下さい」。日本を代表するエンターテイナーとして最高クオリティのダンスと歌を披露した充実の25曲、130分。80年代のエンターテイメントを牽引し、紆余曲折ありながらも、毎年ツアーを行いながら独自の道を全力で走り続けてきた57歳。その笑顔の向こうに、一人の男の頑固で一途な生き様を垣間見せてくれたライブだった。
撮影:西村彩子
※写真は8月25日 町田市民ホール

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