故リル・ピープ、母親が監督した「Runaway」MVが公開
故リル・ピープ、母親が監督した「Runaway」MVが公開

 2018年11月1日、故リル・ピープの「Runaway」のミュージック・ビデオが公開された。2017年11月に急逝した彼は、亡くなる少し前に米ロサンゼルスから英ロンドンに移住していたが、公開されたビデオはその過程を視覚化するような内容となっている。
「Runaway」MV

 アニメ作家で監督のSteve Mertensとピープの母親Liza Womackが共同監督を務めた映像には、ピープが幼少時代に描いた絵や、生前SNSに投稿していたセルフィー動画の数々がふんだんに使われ、MVの冒頭には、「情熱的で、努力家で、才能溢れる私の息子Gusへ。そして彼の分身、リル・ピープへ」と記載されている。11月1日はリル・ピープことグスタフ・アール(Gustav Ahr)の誕生日で、生きていれば22歳になっていた。

 タイトルの「Runaway」には“家出人”や“逃亡者”などの意味があり、ピープは、「俺は悩みから逃げ/やりたいときにドラッグをやり/母ちゃんからも逃げた/修羅場で煩わせないでくれ/今は幽霊少女を探してる/絶対に見つかりっこないけど」などと、メロディアスなローファイ・ラップで鬱々とした気持ちを吐露している。

 米紙ニューヨーク・タイムズが伝えたところによると、現在リル・ピープのドキュメンタリーが製作中で、【カンヌ国際映画祭】パルムドール受賞監督のテレンス・マリックが製作総指揮を務めている。また、 Smokeasacがプロデュースした「Runaway」が収録されたニュー・アルバム『Come Over When You’re Sober, Pt. 2』(カム・オーバー・ウェン・ユア・ソーバー、パート2)が11月9日にリリース予定だ。

◎「Runaway」MV
https://youtu.be/zMCVp6INpnw