渡辺大知、映画『ギャングース』TIFF舞台挨拶に登壇「不良役に憧れていて、金髪にしたかった」
渡辺大知、映画『ギャングース』TIFF舞台挨拶に登壇「不良役に憧れていて、金髪にしたかった」

 【第31回東京国際映画祭】特別招待作品に選出されている映画『ギャングース』の舞台挨拶イベントに、加藤諒、渡辺大知、入江悠監督が登壇した。

 本作は講談社『モーニング』で連載していた同名の人気漫画を実写化した作品で、犯罪集団だけを標的とする窃盗“タタキ”稼業で過酷な社会を生き抜こうとする3人の少年たちを描いている。主人公の一人のカズキを演じた加藤は、「1巻が出たころに友人に勧められて読んでいたので、映画化の話が来たときは本当に驚きました。カズキは本当に男らしいので、オネエ疑惑のある僕をよく選んでくれたなあと。このカズキのような男らしい姿が本当の僕です(笑)」と語った。原作通りのモヒカンのカズキになるために「絶対地毛がいいと、マネージャーを説得しました。刈るときに監督に写メを送りながら長さをチェックしてもらった」と役作りに対しての意気込みを語った。

 また、主人公3人のうちの一人タケオを演じ、本作の主題歌「CRYBABY」の作詞作曲も務めている黒チェルシーの渡辺は「不良役に憧れていて、金髪にしたかったのでここぞとばかりに金髪にしました。撮影中は役柄同様に加藤くんと高杉くんと3人でずっと一緒にいて、兄弟のような関係になりました! みんなで力を合わせて闘いながら撮影に挑んだ、とても大好きな作品です」と語った。作詞・作曲を担当した本作の主題歌に関しては「(作詞・作曲の)オファーがくる前、脚本と原作を読んだとき思いが溢れて、実は勝手に曲を書いていたんです。そして撮影後に改めて曲を書いて、2曲共監督に提出しました。結果撮影後の方を採用してもらいました。この映画は主人公だけではなく悪役もキラキラと一日一日を前向きに明日に向かって生きている。彼らの逞しさを代弁できたらという気持ちを込めて作りました」と、楽曲エピソードも明かしている。

 実写化のオファーを受けてから5年の歳月を掛けて制作したことに関して問われると入江監督は「オファーを受けたのは原作の2巻が出たくらいの頃です。最終的にストーリーがどうなるかわからないですし、原作でのアプローチとは別に自分でも取材をしました。気が付いたら5年経っていましたね(笑)。今日ようやくワールドプレミアを迎えて、初めて一般の方に観ていただいけるのでとてもワクワクしています」と笑顔で語った。さらに、「過酷な社会で生きる少年たちを描くギャングースは自分が生きているのはちっぽけな世界だったと気づかせてくれた作品。もしかして自分の隣の人が実はそういう人なのかもと想像力を働かせるきっかけになってくれたらと」と語り、続けて渡辺も「SNSだけではなく家族や友人と感想を言い合えて人と人をつなぐ作品になれたら」と述べた。映画『ギャングース』は2018年11月23日より公開。

◎公開情報
『ギャングース』(R15+)
2018年11月23日(金)より、全国公開
監督:入江悠
出演:高杉真宙、加藤諒、渡辺大知(黒猫チェルシー)、林遣都、金子ノブアキ、篠田麻里子、MIYAVIほか
製作・配給:キノフィルムズ/木下グループ
(C)2018「ギャングース」FILM PARTNERS(C)肥谷圭介・鈴木大介/講談社