藤井フミヤ&アブラーズ(チェッカーズの楽器チーム)でチェッカーズ曲を大盤振る舞い
藤井フミヤ&アブラーズ(チェッカーズの楽器チーム)でチェッカーズ曲を大盤振る舞い

 チェッカーズの楽器チームで構成されるアブラーズのライブが、2018年10月24日に大阪・なんばHatchで行われ、サプライズ・ゲストにミッシェル藤井こと藤井フミヤが登場した。
ライブ写真(全5枚)

 アブラーズはギターのアンバサダー武内(武内享)、ベースのアルマジロ大土井(大土井裕二)、サックスのリットル藤井(藤井尚之)に、ドラムの故・サニー徳永(徳永"クロベエ"善也)の4人で2003年のチェッカーズ20周年時に結成されたバンド。不定期に活動を続け、この日のライブはアブラーズとしては3年ぶり。しかし9月に東京で開催され、ミニサミ名義でマンスリーでライブも行っているので3人の息はぴったり。

 冒頭に2曲演奏した後、トークが始まる。天気の話しから始まり、脱線気味のグダグダ・トーク。このユルいトークがアブラーズの名物でもあり、ファンも暖かく見守る。続いて4曲を演奏後のMCでは、デビューの頃の年齢の話しから、互いの年齢ネタをいじり合うトークに。アンバサダー武内から「昔話をするならば、やっぱり、俺よりも年上を呼ぶしか無い!」と、今日のスペシャル・ゲスト「ミッシェル藤井こと藤井フミヤ!」とステージに呼び出すと、会場からは黄色い歓声が飛び交う。

 ミッシェル藤井が、デビュー日の思い出を振ると武内は「目黒の権之助坂のパチンコ屋に並んでた……」、アルマジロ大土井が「おれ、覚えて無いんだよね……、デビュー日自体を」と話し、場内爆笑。尚之は「(当時所属していた)YAMAHAのお姉さん達が『おめでと!』ってケーキをくれた」と話し、フミヤは「駅ビルのレコード屋さんに行って。『あった!』って言ってた覚えがある」と小さく喝采。

 さらに「デビュー当時の曲は何が好きだった?」と武内の問に、自身は「あの娘とスキャンダル」と答え、他の3人は「ジュリアに傷心」。フミヤが「俺は意外と、「ギザギザハート」も好きだよ」と話すと「最初はちょっと抵抗があったけど、今聴いたらカッコいいよね」と武内はイントロフレーズをギターで弾く。メンバーからチェッカーズ時代の話しは滅多に聴けないだけに、ファンは大喜び。ここで武内が「昔の話をしたので、懐かしい曲を一曲やろう!」と、4人がスツールに座っての「涙のリクエスト(1984年1月21日)」を演奏。こちらも滅多に演らない曲だけに、泣き出すファンもいるほどの大盛り上がりとなった。

 この興奮した会場に応えるかのように、フミヤが「みんなが、薄目で見てくれれば、チェッカーズだから、な? 四人ですけど……」と自嘲気味に、「Hello~運命(SADAME)~誰もいないweekend」のチェッカーズ・メドレーを歌う。最後に「おまえが嫌いだ(1980)」を歌い、ミッシェル藤井のゲストコーナーは終了。

 この後、各メンバーのソロ・ボーカル披露コーナー経てMCで、来年2月から国内11箇所のアブラーズのツアー開催を発表。そして、もうひとりのメンバーの「うちのリーダー・サニーに大きな拍手を!」と呼びかけ、ラストナンバー「太陽をおいかけろ」を演奏した。

 アンコールでは、お馴染みとなったメンバー3人のゆるゆるトークで始まり、メンバー紹介を経て再びステージにミッシェル藤井が登場し、大喝采の中でアブラーズの大阪公演は終了。中盤のまさかのチェッカーズ・ナンバー大盤振る舞いに、集まったお客さんも大満足で帰路についた。

 アブラーズは2019年2月から全国11か所で【アブラサミット・ツアー】を開催。ミッシェル藤井こと藤井フミヤは、改装前の最後のカウントダウンとなる武道館ライブを12月31日に開催する。

◎セットリスト
2018年10月24日(水)大阪・なんばHatch
01. Shake
02. アブラでツイストR&R
03. Rudy's Rock
04. BodyLine
05. Mood
06. EveryBody
☆ミッシェル藤井・ゲストコーナー(M07~09)
07. 涙のリクエスト
08. メドレー:Hello~運命-SADAME-~誰もいないweekend
09. おまえが嫌いだ
10. FINAL LAP
11. 歌コーナー:憎いあの娘(ユウジ)~ねぇムーミン(トオル)~彼女はダイナマイト(ナオユキ)
12. ROLL ON
13.キザな奴
14.エスカルゴ
15.太陽をおいかけろ
ENCORE. 酔いどれのブギウギ