後藤正文が音楽担当の舞台【MeMe】上演決定、バンドとは違ったアンビエントな楽曲
後藤正文が音楽担当の舞台【MeMe】上演決定、バンドとは違ったアンビエントな楽曲

 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が舞台音楽を担当、国際的に活躍する振付家・ダンサーの三東瑠璃率いるCo. Ruri Mitoの新作公演【MeMe】(読み:ミーミー)が、2019年2月に三鷹市芸術センター星のホールにて上演される。

 三東瑠璃は昨年、麿赤兒が審査員を務めた【踊る。秋田】土方巽記念賞を受賞。今回初となる単独公演は、三東が後藤正文に楽曲依頼したところから始まったという。三東は振付家としてダンサーを操ることにより、これまでになかった感覚・感情を引き出して、観る側の感覚をくすぐる世界を創り出すことを目指し、音楽制作を担当する後藤は、バンドとは違ったアンビエントな楽曲で重厚な空気を生み出す。チケットは11月上旬より発売予定。

三東瑠璃アーティスト写真:Photo by SAKI MATSUMURA

◎三東瑠璃 創作に向けて
これまでの三東のソロ作品の特徴は、独自の身体性と精神性から時間と床へのアプローチにより成立させてきた。今作もその独自の感覚で他人の身体を見るところから始まる。私はあなたにはなれない、変わりはいない、死ぬまで私たちにつきまとうこの身体とあなたについて、そんなことを思いながら創作する。

◎後藤正文 コメント
ダンスとは音楽に合わせて踊ることですが、音楽の誕生より先に、人類は何らかの感情を身体で表現していたのではないかと想像します。これまで、音楽は人間のいくらかの感情を言語化し、混沌から解放してきました。一方で、ある種の固定化によって人間を縛りつけもしました。そうしたアンビバレントな性質を紐解いて、誰の身体も縛らない音楽と、音楽に縛られない身体が交差する瞬間を、僕は体験したいです。

◎麿赤兒(大駱駝艦主宰・舞踏家・俳優)コメント
三東瑠璃さんへ
私は、蛹の内部で極小物質が、成虫へと生成する過程で為される蠢きのダイナミズムやエロティックさをあなたのをどりの中に観、ヒトを越えた別の生物に変容するのではないかとも想い、息をのんだ。
第一回土方巽記念賞と言う十字架を背負って頂き、あなたとそのカンパニーはその刑罰を大楽の火に変容させてくれると信じている。

◎公演情報
【MeMe】
2019年2月5日(火)~2月6日(水)
会場:三鷹市芸術センター 星のホール