The Cheserasera、満員の観客たちと迎えた追加公演 再開は冬のリクエストワンマンで 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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The Cheserasera、満員の観客たちと迎えた追加公演 再開は冬のリクエストワンマンで

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The Cheserasera、満員の観客たちと迎えた追加公演 再開は冬のリクエストワンマンで

The Cheserasera、満員の観客たちと迎えた追加公演 再開は冬のリクエストワンマンで


 The Cheseraseraによるワンマンライブ【春の喧騒 2018 ボーナスワンマン】が、9月23日東京・下北沢CLUB Queにて開催された。
ライブ写真(全16枚)

 会場限定CD『最後の恋 e.p.』を引っ提げて各地を回った対バンツアー【春の喧騒 2018 スリーマンTour】終了から早4ヵ月。春から秋へと季節をまたいでの追加公演となった。待望のワンマンライブに、チケットはソールドアウト。3連休という日取りもあいまって東京のみならず、各地から訪れた観客たちで会場は超満員の状態だった。

 会場にお馴染みの「Que Sera, Sera」が流れ、程なくして3人が登場。大きな拍手と歓声に讃えられながら位置につくと、宍戸翼(Vo / Gt)が武者震いよろしく定位置で何度かジャンプしてみせる。すると、それを合図にしたように「ビギナーズラック」の軽快なリズムが勢いよく転がり出した。そのままの勢いで「月と太陽の日々」になだれ込んでみせる。序盤から息もつかせぬセットリストで畳み掛けるのかと思いきや、3曲目の「退屈」で早くも宍戸のギターの弦が切れた。あまりにもエネルギッシュな演奏に耐えかねてしまったのか、と会場にいた誰もが思ったことだろう。それほどまでにこの日の彼らの演奏は力強く、しかし力任せではなく、表情豊かでとても頼もしいものだったのだ。

 仕切り直しのMCで宍戸は、この日が開催できたことへの感謝を口にすると共に、ケセラセラのライブの楽しみ方にも言及した。ひとつは自分たちのライブに決まりごとはないこと、そしてふたつ目は、曲を知っているかどうかではなく、かっこいいかどうかで楽しんで欲しいということ。そこから「めちゃくちゃかっこいいリフをこれから弾くのでかっこいいと思ったら大きい声で反応してくれますか?」とサイケデリックで艶っぽいロックチューンの「LOVERS」へ。宍戸が自慢のザラついたギターリフを披露すると、大歓声が沸き起こる。もう完全に確信犯のしわざなのだが、こういう演出ができるのも自信の表れなのだろう。続く「ギブ・ミー・チョコレート」はリズム隊の見せ場となった。西田裕作による蛇行するベースラインが混沌としたグルーヴを生みだし、美代一貴のドラムが早鐘を打つ。西田のベースは重力感が増し、美代のドラムも一打一打がより深く刻まれるようになったように感じた。どんどん重厚になるのに、全力疾走するような躍動感を微塵も失われない演奏力は、まさに圧倒的と言えるだろう。
 
 たくさんの手がステージへと伸びた「Youth」でも、バンドサウンドの強靭さが物を言った。エッジの効いた宍戸のギターを筆頭に、疾走感あふれる曲調が会場を駆け巡り、満員の観客たちひとりひとりの体を揺らしてゆく。そしてライブも折り返しを迎えようというタイミングで、セットリストはミドルナンバーへとシフト。コーラスワークで魅せる「You Say No」、宍戸の歌が伸びやかに響いた「カサブランカの花束」と、バンドの持つ繊細な魅力が前面に打ち出される。そして「バンドを辞めた友達と、俺たち全ての青春に捧げます」と宍戸が告げて始めた「Blues Driver」はステージもフロアも、それぞれの思いを噛み締めながら曲と向かい合うような、そんな時間だった。その後のMCで宍戸は、どこに行っても誰に会っても何をしても満たされない思いがあると打ち明け、「そんな時に側にいられるような音楽でありたい」と感極まった様子で語った。それは彼自身がソングライターとしてずっと持ち続けてきたテーマであり、バンドの在り方そのものでもある。やるせなさに苛まれた孤独な叫びから、そっと誰かに寄り沿う音楽へ。ケセラセラというバンドは、そうやって一歩ずつ歩を進めてきたのだ。

 再びロックモードにギアを入れ直し、ラストスパートへ。このツアーのテーマソングとも呼ぶべきキラーチューン、「最後の恋」では、待ってました!と言わんばかりに手拍子が巻き起こる。直後の「物語はいつも」ではリズムも歌も暴れに暴れ、さらに観客たちを沸かせていった。そして宍戸による「つかぬことをお伺いしますが、みなさんクソみたいな恋愛をしたことがありますか?」という問い掛けで始まった「I Hate Love Song」は、曲中でも宍戸が煽り、観客たちが〈笑わせんなよ!〉の部分を歌って返す。この応酬は何度見ても痛快だ。そして「Drape」で本編を締め括った後、2度のアンコールに応え、「SHORT HOPE」で春の喧騒ツアーはようやく幕を下ろしたのだった。

 進化もするし、変化もする。だけどたったひとりも、たったひとつの感情も置いてけぼりにはしない。この日の彼らのステージからはそんな誠実さと決意が感じられた。MCでも紹介があったが、11月の新宿SAMURAIを皮切りに「2018 冬の煌星 ワンマンツアー」がスタートする。このツアーではツイッターで受け付けたリクエストを元にセットリストが決まるとのこと。この企画に際して宍戸は「今日までのあなたに響いた歌を歌って、これからの未来を一緒にのぞめたら」とコメントを寄せている。初日のSAMURAIは残念ながら早くもソールドアウトしてしまったが、ファイナルの新代田FEVERを含む全4公演については絶賛発売中だ。ぜひお気に入りの曲をツイートしてライブ会場へ足を運んでほしい。

text:イシハラマイ
撮影:釘野孝宏

◎The Cheserasera 宍戸翼コメント
冬、ワンマンツアーします。
リクエスト募ったセトリで。
僕らもそれなりに歩んで来ました。
星ばかり眺めて過ごして来ました。
(過去のこと)、現在のこと、未来のこと。
夢ばかり見てる訳じゃない、
現実から目を背けた事も、まぁ少しはあったね多分。
この頃どうですか?
これからしたいこと。
まだ、沢山あるよね。
これからもあなたの生活の窓辺に居れます様に。
今日までのあなたに響いた歌を歌って、
これからの未来を一緒にのぞめたら思います。
ぜひ、遊びに来て下さいね。


◎ツアー情報
【The Cheserasera 2018 冬の煌星 ワンマンツアー】
2018年11月24日(土)東京・新宿 SAMURAI(SOLDOUT)
2018年12月01日(土)宮城・仙台 FLYING SON
2018年12月09日(日)大阪・大阪 Pangea
2018年12月16日(日)愛知・名古屋 HUCK FINN
2019年01月12日(土)東京・新代田 FEVER

◎リリース情報
会場限定EP『最後の恋 e.p.』
TCSR-10002 1,000円(tax in.)
01 ビギナーズラック
02 最後の恋
03 夢を見ていた
04 退屈
05 物語はいつも


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