『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』プレスコ方式で、窪田正孝のリアルな吐息まで収録
『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』プレスコ方式で、窪田正孝のリアルな吐息まで収録

2018年10月5日より公開の映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』で主人公の声を窪田正孝が務めることで注目を集めているが、本作がプレスコ方式で収録されたことが明らかになった。

 窪田は本作の主人公で東京の未来のカギを握る高校生カナタ役を演じている。本作は、日本のアニメーション制作では異例となる、先に収録した声に合わせてアニメーションを作っていく“プレスコ方式”を採用。プレスコ方式はディズニー/ピクサーなど海外のアニメーション制作現場では主流だが、日本ではアニメーションを作ってから声を収録する“アフレコ方式”の方が多い。プレスコ方式が採用されたのは“よりキャラクターに感情移入できる”という理由があった。プレスコ方式では窪田ら声優の台詞を元にキャラクターの動きを制作するため、セリフとキャラの動きが違和感なく表現できる。本作を手掛けたCGアニメーション制作会社オレンジの井野元英二社長は「アニメーションを作る上で音声が合った方が作りやすいんです。CGでもキャラの体の動きと台詞をきっちり合わせたら、キャラクターに感情移入できるんです」と熱く語る。そのため窪田のリアルな吐息までをも聞き逃さず、キャラクターに反映させていくことで、誰もが共感できる作品を目指した。

 窪田は今回のプレスコ方式について「こぼれる息というか台詞のあとの吐息などをリアルに使いたいと言ってもらった」と振り返る。そのため実際の収録現場ではキャラクターの絵も何もない状態だったそうで「絵はほとんどなかったですね。カナタとソラのキャラクターが立っているだけで、動いている絵も一切なかったです。絵があればリアクションもでき
るんですが、例えばふとした時の『ふぇっ!』などの台詞は難しかったです。芝居ではやらないけれど、逆に普段は言うことがあるので、極力リアルで素に寄せていければと思って演じました」と語る。そんな窪田のリアルな声の演技をカナタに反映させ、アニメといえども窪田の演技を最大限活かす方法で、より感情移入しやすいキャラクターが作られていった。

 そんな窪田が演じている高校生カナタが住むのは、13年前に突然東京の一部が空に浮いた現代。空に浮く空中都市<旧東京>では人間に裏切られたモンスターが住んでおり、地上に住む人間たちへの復讐を開始する。カナタは空から降ってきた少女ソラやヴァンパイアの兄妹トウヤとユウナと出会い、世界の命運をかけた戦いに挑んでいく。窪田は自身が演じたカナタについて、「カナタは無垢で何にも染まっていない。ソラと出会うことで人間として成長していくんです。少し屈折している部分もあるのですが、カナタの人格が形成されて変わっていくのは、ソラや仲間がいるからだと思います」と分析。仲間との友情とアクション満載で描かれる映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』は2018年10月5日より公開。

◎『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』予告編
https://youtu.be/_NkxE3HBTwA

◎公開情報
『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』
2018年10月5日(金)より、全国ロードショー
監督:錦織博
声のキャスト:窪田正孝、広瀬アリス、細谷佳正、悠木碧、山寺宏一ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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