くるり、観客と共に作り上げた12回目の京都音博 ライブレポートが到着 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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くるり、観客と共に作り上げた12回目の京都音博 ライブレポートが到着

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くるり、観客と共に作り上げた12回目の京都音博 ライブレポートが到着

くるり、観客と共に作り上げた12回目の京都音博 ライブレポートが到着

 くるり主催のライブイベント【京都音楽博覧会 2018 IN 梅小路公園】が京都・梅小路公園にて開催された。

 今回で12回目を迎える【京都音楽博覧会】は、くるりの地元・京都を舞台に2007年より開催されているイベントで、国内外・ジャンル問わず幅広いアーティストを迎え入れて行われている。今年は邦楽アーティスト中心に豊富なラインナップが出揃い、バンドや弾き語りなどそれぞれのスタイルで聴衆を魅了し、晴天の京都を彩った。
ライブ写真(全9枚)

 まもなく正午にさしかかろうという頃、ステージに岸田繁(Vo, G)、佐藤征史(Ba)、ファンファン(Tp)が登壇。毎年恒例となっているくるりによる開会宣言だ。「今年もみなさんと一緒に、日没まで良い夢を見たいと思っております。」と岸田が述べ、さらに「今年は皆さんがどんな音博を観たいかというアンケートも参考にさせていただきました。」と2018年のコンセプトにも触れ、いよいよ音博の幕が切って落とされた。

【never young beach】
「若いころのくるりに似ている。」という岸田の言葉から、トップバッターを飾る never young beach が登場。「1 組目の never young beach です。よろしくどうぞー!」と安部勇磨(Vo, G)が叫び、「どうでもいいけど」から勢いよくスタート。出だしからネバヤンらしさ全開の楽曲で音博を染め上げていく。巽啓伍(B)と鈴木健人(Dr)は軽快にビートを刻み、それに絡みつくような阿南智史(G)のギター、そして安部の低音豊かな歌声が響きわたり、観客も自然と体を揺らす。その後「Motel」「気持ちいい風が吹いたんです」などを届け、新曲の「いつも雨」を披露。ゆったりとしたテンポとどこか懐かしさを感じさせる柔らかいメロディは、彼らの新たな一面を垣間見せた。そしてラストは「明るい未来」「なんかさ」とキラーチューンを2曲続けて披露し、次のアーティストへと音博のバトンを繋いだ。

【Crowd Lu】
続いて登場したのは台湾のシンガーソングライター、Crowd Lu。昨年来日した際に、くるりのラジオ番組にゲストとして出演するなどして親交を深め、今回音博に招かれる形となった。まずはイントロの軽快なギターから「別在我睡著的時候打電話給我 JAZZ 版」を披露。随所で繰り出される鮮やかなファルセットに、会場は拍手で包まれた。「Crowd Luです!」と一言挨拶をし、続いては「我愛弥」を力強く歌い上げる。その後は一転、しっとりとした楽曲で会場を彩った。「幾分之幾」では、つま弾かれる優しいギターとその艶やかで芯のある歌声に、聴衆はじっくりと聴き入る。そのまま「一定要相信自己」の日本語バージョン、「いつも信じて」を届け、「ありがとう。I love Kyoto.I Love Quruli. I love you.」とMCを挟み、最後は「OH YEAH!!!」で会場はハンドクラップの渦に。言葉の壁などまったく感じさせない、堂々としたパフォーマンスで台湾と京都を音楽で見事に繋いでみせた。

【スターダスト☆レビュー】
そして、今年39枚目となるアルバム『還暦少年』をリリースしたスターダスト☆レビューがステージに。根本要(Vo, G)が笑いを誘う“発声練習”で会場を温め、アカペラで美しいハーモニーを奏でる「Amazing Grace」から 1 曲目の「夢伝説」へと繋げる。続いて、ピアノと歌のみというシンプルな構成に思わず引き込まれる、彼らの代表曲でもある「木蘭の涙」、そして「今夜だけきっと」を美しく伸びやかな歌声とバンドサウンドの絶妙な絡み合いで披露。「京都音博のために新曲を作ってきました!」というMCから、歌詞の“銀座”を“京都”に替えた「銀座ネオン・パラダイス」を歌い上げ、最後に「と・つ・ぜ・ん Fall InLove」で会場を一体にしてアクトを終えた。見ている人に終始笑顔がこぼれてしまう彼らのライブ。まさに最高のエンターテインメントが、ステージとオーディエンスの最高のグル
ーブを生んだ瞬間だった。

【手嶌葵】
京都音博が折り返しとなるタイミングで、本日唯一の女性ソロシンガー手嶌葵が登場。優しい吐息のような歌声の中にしっかりした芯をもつその唯一無二の声で「虹」をそっと歌いあげると、会場は手嶌の世界にゆっくりと引き込まれていく。「京都で歌う機会があまりなかったので、今日を楽しみにしてきました。」と笑顔で述べた後、「大好きなカバー曲をお届けします。」と一言挟み「Beauty And The Beast」を披露。続いて「手嶌葵を改めて皆様に知っていただいた曲です。」と語られて演奏されたのは「明日への手紙」。観客が耳に手を当てたり、目を閉じたりしながら各々の聞き方で曲を噛みしめている姿が印象的だった。ラストは「I Wanna Be Loved By You」をしっかりと歌い上げ、メンバー紹介とともにステージから去って行った。わずか25分のステージながら、その美しい世界観に多くの聴衆が魅了されていた。

【ハナレグミ】
「ついに来ちゃったぜ、音博。」と会場に言葉を投げかけたハナレグミは、今回弾き語りでのステージ。ゆっくりと青い空を見上げながら演奏し始めたのは「ハンキーパンキー」。ポツリポツリと紡がれるように繰り出される言葉が、心にすっと染み込んでいく。続いて「PEOPLE GET READY」を披露し、「次の曲は、こんなめでたい日ですから『大安』という
曲を歌いたいと思います。」という MC から「大安」が届けられる。一斉に会場の手拍子が始まり、2 番から「今夜はブギー・バック」が始まると、より一層歓声が大きくなっていった。「くるり大好きだぜ、尊敬してます。」とくるりに対する想いを述べた後、「男の子と女の子」のカバーを、原曲とはまた違った深みのある 1 曲として届け、さらに「サヨナラCOLOR」、最後に「明日天気になれ」を会場全員と合唱しステージを締めくくった。じっくりと聴かせる一面と、思わず身体が動いてしまう楽曲の両面を持ち合わせたバラエティ豊富な楽曲群で音博を彩ってくれた。

【ASIAN KUNG-FU GENERATION】
日差しがようやく落ち着き、涼しくなってきたタイミングで登場した ASIAN KUNG-FU GENERATION は、重厚なギターサウンドのイントロが印象的な「センスレス」を1曲目に投下。続いて「スタンダード」など、序盤から余すことなくアジカンのロックを奏でていく。ソロでは既に音博に出演している後藤正文(Vo, G)は、「バンドで出られて嬉しいです。誰
よりも楽しんで帰ります。」と MC を挟み、そのまま「荒野を歩け」を満員のオーディエンスに届ける。「Re:Re:」では手を高く掲げ踊りだす人が続出し、一呼吸おいてから届けられた「リトルレノン」では、伸びのある後藤の歌声が音博会場に響き渡った。そして、新曲「ボーイズ&ガールズ」をゆったりと、しかし、一言一言に強い力を込めて歌い上げ、ラストナンバーとして「今を生きて」を届けパフォーマンスが終了。楽器を置くと4人揃ってステージ前方に立ち、一礼してステージを後にした。

【くるり】
京都の空に日が静かに沈んでいく中、いよいよ本イベントの主催者であり、ヘッドライナーを務めるくるりの演奏が始まる。岸田繁(Vo, G)、佐藤征史(B, Cho)、ファンファン(Tp,Key)の3人に加え、朝倉真司(Ds, Per)、野崎泰弘(Key)、松本大樹(G)、山本幹宗(G)、そしてストリングスには徳澤青弦(Vc)、須原杏(Vn)、副田整歩(Sax, Fl)、湯浅佳代子(Tb)、毛利泰士(Mp)という盤石の布陣だ。1曲目に「その線は水平線」で重みのあるバンドサウンドを届けた後、最新アルバムのタイトル曲でもある「ソングライン」でまた違った一面をみせていく。楽曲終盤にはメンバーも思わず笑みがこぼれてしまうほどの、切れ味抜群の松本のギターリフが鳴り響いた。少し呼吸を置いてから、本人達でさえ拍が分からないと言
わしめる変拍子のプログレナンバー「Tokyo OP」で聴衆を圧倒。赤い照明がその混沌具合をさらに増長させていた。ここから曲調がガラッと変わり、安心感あるバンドサウンドで「太陽のブルース」、「さよならリグレット」を丁寧に演奏しつつ、岸田の弾き語りから始まる「Brose&Butter」をしっとりと披露。その後アルバムから「特別な日」を演奏し、MC ではメンバー紹介を交えつつ、自分たち主催のイベントで2年トリを務めていないことなどにも触れ、「いろんなニュースが飛び交っている今、『News』という曲をやらせてください。」と、ミドルテンポの新曲「News」が歌われ、全員がその一音一音に耳を傾けていた。そして、「どれくらいの」を経て最後に「ブレーメン」を披露。満員の会場は身体を揺らし全身で音を感じとりながらも、ラストのテンポアップしていくパートではハンドクラップが会場を埋めつくした。曲が終わると岸田、佐藤、ファンファンのみがステージに残り、音博が無事に開催できたこと、さらに梅小路公園への賛辞などを述べ、3人のみで「宿はなし」を開場に集まった約1万人に向けて歌い上げ、今年の京都音博を大盛況で締めくくった。



◎公演情報
【京都音楽博覧会 2018 IN 梅小路公園】
2018年9月23日(日)
京都・梅小路公園
≪セットリスト≫
never young beach
1. どうでもいいけど
2. Motel
3. 気持ちいい風が吹いたんです
4. あまり行かない喫茶店で
5. いつも雨
6. 明るい未来
7. なんかさ

Crowd Lu
1. 別在我睡著的時候打電話給我 Jazz 版
2. 我愛弥
3. 幾分之幾
4. いつも信じて(一定要相信自己 日本語 Ver.)
5. OH YEAH!!!

スターダスト☆レビュー
1. Amazing Grace
2. 夢伝説
3. 木蘭の涙
4. 今夜だけきっと
5. 銀座ネオン・パラダイス
6. と・つ・ぜ・ん Fall In Love

手嶌葵
1. 虹
2. Beauty And The Beast
3. 明日への手紙
4. I Wanna Be Loved By You

ハナレグミ(弾き語り)
1. ハンキーパンキー
2. PEOPLE GET READY
3. 大安~今夜はブギー・バック
4. 男の子と女の子
5. サヨナラ COLOR
6. 明日天気になれ

ASIAN KUNG-FU GENERATION
1. センスレス
2. スタンダード
3. 荒野を歩け
4. Re:Re:
5. リトルレノン
6. ボーイズ&ガールズ
7. 今を生きて

くるり
1. その線は水平線
2. ソングライン
3. Tokyo OP
4. 太陽のブルース
5. さよならリグレット
6. Brose&Butter
7. 特別な日
8. News
9. どれくらいの
10. ブレーメン
Encore
11. 宿はなし

Pics by 井上嘉和


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