【米ビルボード・アルバム・チャート】BTS (防弾少年団)、2作目連続全米1位 自己最高の初動をマーク
【米ビルボード・アルバム・チャート】BTS (防弾少年団)、2作目連続全米1位 自己最高の初動をマーク

 BTS (防弾少年団) の最新作『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』がNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 5月にリリースした前作『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear'』に続き、2作連続の全米1位獲得を果たした、韓国のボーイズ・グループ=BTS。本作は、2017年9月に発売された『Her』、前述の『Tear』に収録された楽曲含む『LOVE YOURSELF』シリーズの最終章で、『Her』(最高7位)、そして6月2日付チャートでNo.1デビューを果たした『Tear』に続く3作目のTOP10入りとなった。全米1位獲得、2作目の首位獲得も、K-POPのアーティストとしては史上初。

 本作の初動ユニットは185,000で、そのうちアルバムの売上枚数は141,000枚、ストリーミングによるみなし売上はおよそ44,000枚(SEA、TEA含む)と、ユニット数のほとんどがセールスによるものだった。初動ユニットも前作『Tear』が獲得した135,000を上回る自己最高記録を更新。今年リリースされた作品の中でも、ポップ・アルバムとしては、ジャスティン・ティンバーレイクの『マン・オブ・ザ・ウッズ』が獲得した293,000ユニット(2月17日付)、アリアナ・グランデの『スウィートナー』が獲得した231,000ユニット(9月1日付)に次ぐ、3番目に大きい記録だった。

 ストリーミングによる売上を除く、ポップ・セールス・チャートでも、ジャスティン・ティンバーレイクの『マン・オブ・ザ・ウッズ』(242,000枚)、ショーン・メンデスの『ショーン・メンデス』(142,000枚)に続く3位にランクイン(2018年)。セールスが高かった理由として、ジャケットや特典が異なる4形態での販売だったことが挙げられる。母国韓国でも、リパッケージ・アルバムにもかかわらず、初週86万枚を超えるビッグヒットを記録した。

 1年未満で2枚のアルバムが首位獲得を果たしたのは、ラッパーのロジックが今年3月に『Bobby Tarantino II』で達成して以来半年振り、2018年では2組目となる。ポップ・アルバムとしては、ワン・ダイレクションの『ミッドナイト・メモリーズ』(2013年12月14日付)~『フォー』(2014年12月6日付)で獲得して以来、4年振りの快挙。歴代では、ラッパーのフューチャーが2週連続でリリースした『フューチャー』(2017年3月11付)~『HNDRXX』(2017年3月18付)の7日が最短記録となる。

 トラヴィス・スコットの『アストロワールド』は、先週と僅差の110,000ユニットを獲得し2位をキープ。これで、4週連続の10万ユニット超えを達成した。先週4位にダウンしたドレイクの『スコーピオン』は3位に再浮上。週間ユニットは87,000で、こちらも高い数字を維持している。

 先週No.1デビューを果たした、アリアナ・グランデの新作『スウィートナー』は4位にダウン(75,000ユニット)。アリアナの新作にも参加した、ニッキー・ミナージュの『クイーン』(64,000ユニット)は、3位から6位まで下降した。ニッキーは、BTSの『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』からのシングル「IDOL」の別バージョンにフィーチャーされている。

 6位にワンランクダウンしたポスト・マローンの『ビアボングズ&ベントレーズ』を挟み、7位にデビューしたのは、プエルトリコ出身のレゲトン/ラテン・シンガー=オスナの『オーラ』。2017年8月にリリースしたデビュー・アルバム『Odisea』から1年振り、2作目のスタジオ・アルバムで、その前作が記録した最高22位を大きく上回る、自身初のTOP10入りを果たした。初動ユニットは49,000で、そのうちアルバムの売上枚数が7,000枚、ストリーミングによる売上が40,000枚と、そのほとんどがストリーミングによるものだった。週間視聴回数は5,534万回で、ラテン・アルバムとしては歴代最高のストリーミングを記録している。

 今年6月に死去した、エクスエクスエクステンタシオンのデビュー・アルバム『17』が、46,000ユニットを獲得して先週の25位から8位に再TOP10入りを果たした。上昇した理由は、アルバムの発売1周年を記念した商品が販売され、売上(セールス)が上昇したため。本作は、2017年9月16日付チャートで2位デビューし、亡くなった翌週(2018年6月30日付)には7位まで再浮上。今回は圏外にランクダウンしてから3度目のTOP10入りとなる。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、9月7日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer'』BTS (防弾少年団)
2位『アストロワールド』トラヴィス・スコット
3位『スコーピオン』ドレイク
4位『スウィートナー』アリアナ・グランデ
5位『クイーン』ニッキー・ミナージュ
6位『ビアボングス&ベントレーズ』ポスト・マローン
7位『オーラ』オスナ
8位『17』XXXTentacion(エクスエクスエクステンタシオン)
9位『グッドバイ&グッド・リダンス』ジュース・ワールド
10位『インベージョン・オブ・プライバシー』カーディ・B