【深ヨミ】サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』が達成した連続アルバムセールスランキング1位獲得の難しさを考察 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)
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【深ヨミ】サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』が達成した連続アルバムセールスランキング1位獲得の難しさを考察

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【深ヨミ】サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』が達成した連続アルバムセールスランキング1位獲得の難しさを考察

【深ヨミ】サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』が達成した連続アルバムセールスランキング1位獲得の難しさを考察


 8月20日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』が78,324枚を売り上げ、2週連続で1位を獲得した(集計期間2018年8月6日~2018年8月12日)。


 『海のOh, Yeah!!』は、今からちょうど20年前に発売され、現在もロング・セールスを続けている20周年ベストアルバム『海のYeah!!』の続編。1997年から2018年に発売された楽曲が収録されており、2017年11月に安室奈美恵『Finally』が記録して以来、久々の2週連続1位獲得となった。

 Billboard JAPAN週間“Top Albums Sales”の過去1年の統計に目を移すと、連続1位は3週連続の安室奈美恵『Finally』と現時点2週連続の『海のOh, Yeah!!』のみである。過去1年間で1位となったタイトルの平均販売枚数は147,570枚だが、11,951枚から1,039,484枚とかなり幅がある。現在の音楽パッケージのマーケットは発売週にセールスが集中する傾向にあり、SoundScanJapan調べによると、過去1年間の全アルバムの2週目の販売数は発売週の17.6%まで減少している。このことからもセールスランキングの発売週以外での1位や連続1位を獲得することが難しい事がわかるだろう。

 ここで、SoundScanJapanのデータを使用し、過去1年間(集計期間2017年8月13日~2018年8月12日)に首位を獲得したアルバムの2週目の販売枚数を集計してみた。

〇2017年8月13日以降発売のアルバムの2週目の販売数ランキング(カッコ内は発売週のセールスに対する2週目の販売数の比率)
1位『Finally』安室奈美恵 302,038枚(29.1%)
2位『海のOh, Yeah!!』サザンオールスターズ 78,324枚(26.4%)
3位『「untitled」』嵐 53,426枚(7.7%)
4位『初恋』宇多田ヒカル 50,468枚(24.3%)
5位『BOOTLEG』米津玄師 38,563枚(23.7%)
6位『ユーミンからの、恋のうた。』松任谷由実 37,608枚(36.6%)
7位『がらくた』桑田佳祐 36,043枚(21.4%)
8位『Everybody!!』WANIMA 31,451枚(23.2%)
9位『DINOSAUR』B'z 28,173枚(13.1%)
10位『The Gift』Hi-STANDARD 24,630枚(19.2%)
11位『FUTURE』三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE 22,628枚(12.6%)
12位『The BEST』KinKi Kids 20,641枚(12.2%)
13位『LOVE it』西野カナ 19,706枚(24.9%)
14位『THE DREAM QUEST』DREAMS COME TRUE 18,508枚(29.1%)
15位『GR8EST』関ジャニ∞ 17,971枚(6.2%)

 図1:http://www.billboard-japan.com/d_news/image/66642/2のグラフは初週と2週目の販売数の比率を可視化したもので、青い棒グラフは初週の販売数にはあらかじめ2週目販売数への平均減衰値である0.176を掛けており、平均的なタイトルの2週目の販売期待値を示している。それに対して赤い棒グラフは実際の2週目の販売数である。青い棒グラフの方が高いタイトルは初週偏重型で、赤い棒グラフのほうが高いタイトルは平均以上に2週目以降に販売を伸ばしていると言える。

 また、図2:http://www.billboard-japan.com/d_news/image/66642/3は過去1年で1位を獲得したタイトルの1週間の販売数を大きい順に並べ直し、数量の分布を調査した図で、52週のうち1位の販売枚数が20万を越した週は10週しかなく42週は20万以下の販売数であることを示している。更に52週のうち22週は8万以下の販売枚数で1位を獲得していることがわかる。

 前述の過去1年間の各週の1位の販売枚数の中央値と比較するとそれらよりも高い数値を2週目に出しているのは『Finally』のみだが、『海のOh, Yeah!!』の2週目の78,324枚も、1年間で1位を獲得したことのあるタイトルの中で30番目のセールス枚数で十分に1位を取れる枚数を販売していたことが見て取れる。

 2週目に強いアルバムの上位10作品をを見ていくと、キャリア10年未満のアーティストは米津玄師とWANIMAだけで、他は知名度が非常に高いキャリア19年以上アーティストばかり。、若年層と比べて、高年齢層のファンは2週目以降に購入することも多いようだ。また、1位『Finally』、2位『海のOh, Yeah!!』、6位『ユーミンからの、恋のうた。』は全てベストアルバム。ベストアルバムはロングセールスとなる傾向が高く特にこの3作は前週比25%以上という高い水準で販売を維持していることが分かった。長期間の活躍によって生み出されたヒット曲が収録されたサザンオールスターズの『海のOh, Yeah!!』が、今後さらにセールスを伸ばす事に期待したい。


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