BSBニック・カーターからの性的暴行を告白したシンガーが警鐘を鳴す「支援することをやめない限り、永遠に何も変わらない」
BSBニック・カーターからの性的暴行を告白したシンガーが警鐘を鳴す「支援することをやめない限り、永遠に何も変わらない」

 2017年11月、#MeTooムーブメントの真っ只中にバックストリート・ボーイズ(BSB)のニック・カーターに対する過去の性的暴行疑惑が持ち上がった。自身の体験を明かしたのはBSBと同時代に活動していたガールズ・グループ、ドリームの元メンバー、メリッサ・シューマンで、2002年にニックの米サンタモニカの自宅でレイプされた経緯を自身のブログで公開した。

 最近The Daily Beastとのインタビューに応じたシューマンは、ニックに対する告発は当時の自分のためだったと話した。「18歳だった自分のためにやってあげたかった。実際にあれが起きた18歳の頃もやりたかったけれど、その選択肢はないと感じていた。当時の自分は強さが足りないと感じていたし、安心もできなかった」と彼女は振り返っている。

 事件当時、彼女はニックを告発しなかった。ブログで彼女は、「お金も影響力もなかったし、相手の弁護士に太刀打ちできる程強力な弁護士を雇うこともできなかった」と綴り、「“お前は大きな屈辱を受け、売名行為と罵られ、最終的には仕事にも社会的地位にも傷がつくだろう”と言われた」と告白していた。

 The Daily Beastに対し彼女は、ニックを擁護する者が多いことに失望していると語った。「私の体験が独特なのは、暴行を受けた相手に多くのファンがいて、彼をどんなことがあろうと支持し続けていること」と彼女は指摘している。「この人たちは私を潰すことを自分の使命にしている。ハッシュタグをつけて“メリッサ・シューマンは嘘つき”呼ばわりしたり、私の自宅の住所や電話番号を晒したり、8歳の息子も含めた家族を脅迫したり、家の前を車で通り過ぎたり。あと、(BSBメンバーの)ブライアンとA.J.やシャーナ・バージェスのコメントがその嫌がらせに拍車をかけている」と非難した。

 「音楽業界は虐待者をずっと黙認してきた。このような者たちを支援することをやめない限り、永遠に何も変わらないだろう」と彼女は警鐘を鳴らしている。