超特急、豪華ゲストを迎えた【“超”超フェス】2日目レポート到着<後編>
超特急、豪華ゲストを迎えた【“超”超フェス】2日目レポート到着<後編>

 ニュー・シングル『Jesus』を2018年8月8日にリリースし、同日より主催イベント【“超”超フェス】を開催していたダンス&ボーカルグループ・超特急が、その最終公演を翌8月9日に行った。
ライブ写真(全8枚)

 ヒートアップする場内に「DJ和ちょっと盛り上げすぎちゃうの?」と、やぐら上に登場したのは、3人組ボーカルユニット・ベリーグッドマン。冒頭「まずはそこから」の曲中で「超特急好きなら右手をあげてみろ、そして音楽好きなら両手をあげてみろ!」と呼びかけて、早くもオーディエンスの心を掴んでみせる。「Brand New World」でも「超フェスやっぱり最高です、超フェスやっぱりNo.1!」と挟み込んで「ライトスタンド」へ。「どんな辛いことがあっても大切な家族や友達、超特急の音楽があったら頑張っていける」という前置きそのものの力強い応援ソングで、3MCによる厚みあるボーカルワークを轟かせる。さらに「Vibes UP!!」では超特急メンバーもステージに上がり、フリーにパフォーマンス。全員でタオルを振り回して客席にスローイングするが、初顔合わせとは思えないほど息ピッタリのヴァイブスに、両者の共通項である“観る者を笑顔にする”力を、よりいっそう感じることができた。また、超特急を見送って「ハンパない、イケメン、いい匂いがした!」と漏らす彼らは、コミカルなトーク力&人柄も魅力の一つ。「ベリーグッドマンも訳したら“超好感男”ですから、超特急にシンパシーは感じてますね」とリーダーのRoverが嘯けば、MOCAはHiDEXのビートボックスに乗せて、ペンライトに照らされた今の心境をフリースタイルで綴る。来週リリースされる応援歌「ライオン (2018New Ver.)」に続く「友達の歌」ではMOCAが客席に降りて、8号車と交流する場面も。最後は「ベリーグッド」でアッパーに盛り上げながらも、その胸熱くさせるメッセージとハーモニーは人々の心に深く刻まれたに違いない。

 時計の針は20時半を回り、遂に大トリ・超特急の出番。「今度は超特急の番だぜ。踊れ、歌え、今を楽しめ!」と煽るユースケは、「バッタマン」の曲中でFLYING KIDS、DJ和、ベリーグッドマンと、本日のゲスト名を力いっぱい叫んで、アグレッシブにライブを幕開ける。ファンコットの突き抜けた高速リズムに8号車は湧き立ち、もう初っ端から床が抜けそうな盛り上がりっぷりだ。さらに未発表曲ながら、この夏の超特急ライブでは定番曲となりつつある「Booster」ではダンサー陣もラップを畳みかけながら挑発的に躍動して、ダンス&ボーカルグループとしての成長を明らかにする。それぞれに“プロ”のエンターテイメントを目の当たりにした感想を興奮気味に語ったMCを挟んでは、「up to you」に「超越マイウェイ」と「Jesus」のカップリング曲をドロップ。両曲ともお披露目されたばかりの新曲だが、前者では爽やかなサウンドとメンバーの絆を感じさせるフリで胸を熱くさせる一方、後者ではレトロなディスコチューンに最先端のクールなダンスという斬新な取り合わせで、さらなるポテンシャルを感じさせるのが頼もしい。

 続く「fanfare」で「もっともっとみんなのうたが聞きたいです!」と大合唱を誘うと、「最後はこの【“超”超フェス】のテーマ曲、『SAIKOU KOUSHIN』です」とリョウガが告知。その意図を「初日の最初にやった『SAIKOU KOUSHIN』を最終日の最後にやるということは、この【“超”超フェス】で最高を更新するということで僕が細工しました!」とユーキが説明する。そして「これで最後といっても、明日からの日常を考えれば最初の曲になるわけですよ。皆さん、日常でも最高を更新する準備できてますか?」とリョウガが告げて披露された「SAIKOU KOUSHIN」は、確かに初日の初披露よりも大きくグレードアップしたものだった。ユーキとユースケ、リョウガとタクヤが二人一組となって連続側転する驚異のアクロバットに始まり、パッション弾けるロックチューンに乗せて“8号車のみならず全てのオーディエンスを虜にしたい”という想いを、メンバー自身が綴ったリリックと6人一丸となったパフォーマンスで熱く訴えかけてゆく。客席からの大歓声に応え、去年に初主催した【超フェス】から今年のタイトルには“超”の字が一つ増えたことに触れたリョウガは、「来年、今度は【“超”超超フェス】をやります!」と宣言。「またソコで、日々の日常で、僕たち超特急と最高更新していきましょう!」と続けられた言葉には、きっとその場の誰もが強く勇気づけられたことだろう。

 アンコールの「Burn!」ではメンバーと8号車が一つになってサビを大合唱し、本日の3ゲストを呼び込み。FLYING KIDSの浜崎貴司が「今年はお祭りに行けませんでしたが、今夜、祭りに参加できました!」と喜べば、「やぐら上でDJできると思ってなかったので嬉しかったです。オタクタイム、ヤバかったですいね」と口を開いたDJ和に、ユーキが「あの時間に全てを賭けてたんで」と応えて場内を笑わせる。また「僕たちのことを温かく迎えてくれて感謝しております。これからも超特急さんについていきたいと思います!」と話したベリーグッドマンのRoverには、超特急メンバーが「逆です!」と総ツッコミ。新たな出会いは新たな絆を生んで、今後の彼らの大きな糧となっていきそうだ。最後の「浮つきWAVES」ではテーマの“夏祭り”に沿って、4アーティスト総勢19人でタオルならぬ手ぬぐいを振り回し、最高を更新して始まり最高を更新して終わった【“超”超フェス】2日間を、見事な大団円で幕締め。2日目最初のMCで、リョウガは「普段触れることのないジャンルのアーティストさんもいるかもしれませんが、その分たくさんの刺激を受ける1日になることは間違いなし」とオーディエンスに告げていたが、その刺激は超特急の6人に対しても大きな収穫をもたらしただろう。例年にも増して全国のイベントやフェスに精力的に参加している超特急の夏は、まだまだ終わらない。各地で着実に新たな8号車を開拓して、念願だったさいたまスーパーアリーナ公演を含む東阪アリーナツアーへと歩み続ける彼らの可能性は、まだまだ無限大なのだ。

写真:米山三郎、深野輝美、冨田望
文:清水素子

◎リリース情報
シングル『Jesus』
2018/8/8 RELEASE
<通常盤>
ZXRC-1156 1,111円(tax out.)

◎公演概要
【BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH】
<埼玉>
日時:2018年12月7日(金)開場17:00/開演18:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
<大阪>
2018年12月26日(水)開場17:00/開演18:00
会場:大阪城ホール
2018年12月27日(木)開場17:00/開演18:00
大阪城ホール