「レヴェル・アップ」シアラ(Song Review)

Billboard JAPAN

 R&Bシンガーのシアラが、新曲「Level Up(レヴェル・アップ)」をリリースした。ゲスト出演を除く自身のシングルとしては、2015年の「Dance Like We're Making Love」以来、およそ3年振りとなる。

 シアラは、デビューから所属していたジャイヴ・レコードとの契約を2011年2月に終了させ、エピック・レコードに移籍。エピックからは『シアラ』(2013年)と『ジャッキー』(2015年)の2枚をリリースしたが、2016年2月に同レーベルを去り、翌2017年1月にワーナー・ブラザース・レコードと契約を結んだことが発表された。 同曲は、そのワーナー移籍後初のシングルとなる。

 制作は、シアラと米アトランタ出身のR&B/ヒップホップ・ソングライター・デュオ=ロック・シティの共作。ロック・シティは、リアーナの「プア・イット・アップ」(2012年)や、マイリー・サイラスの「ウィ・キャント・ストップ」(2013年)などで注目されたヒットメイカー。マルーン5のアダム・レヴィーンをフィーチャーした自身のシングル「ロックド・アウェイ」(2015年)も、大ヒットさせている。ニッキー・ミナージュとタッグを組んだ「I'm Out」(2013年)や、前作からのヒット曲「I Bet」(2015年)など、シアラの作品もいくつか手掛けてきた。

 プロデュースは、南アフリカ出身の音楽プロデューサー、J.R.ロテム。J.R.ロテムは、昨年アヴリル・ラヴィーンとの交際が報道され、以前はブリトニー・スピアーズとの交際も囁かれるなど、ゴシップ・シーンでも度々登場してきたが、ショーン・キングストンの「ビューティフル・ガール」(2006年)や、ジェイソン・デルーロの「ワッチャ・セイ」(2010年)などの全米No.1ヒットを輩出し、プロデューサーとしても高く評価されている。シアラを手掛けるのは、同曲が初。

 この曲には、fun.(ファン)の大ヒット曲「ウィー・アー・ヤング」(2011年)のジャージー・リミックス・バージョンがサンプリングされていて、ブレイクビーツのような、まさに“踊るため”のサウンドに、独特のムードを醸したシアラのボーカルが噛み合う。ボーカルというよりはラップに近いパートが続き、ひたすら繰り返されるタイトルの「レヴェル・アップ」が、頭の中をループする。かなり斬新な曲だ。

 同日に公開されたミュージック・ビデオも凄い。 ニュージーランドの振付師=パリス・ゴベルが演出、編集、そして出演もしていて、彼女が引き連れる“リクエスト・ダンスクルー”という女性ダンスチームと共に、ビヨンセに勝るとも劣らないフォーメーション・ダンスを披露する。

 シアラは、今年の10月で33歳になる。昨年は、アメリカンフットボール選手=ラッセル・ウィルソンとの間にできた女児を出産したばかりで、2014年には当時婚約者だったラッパーのフューチャーとの間に息子を授かっている。にもかかわらず、このプロポーションを保ち、10代でもキツいであろうこのハードなダンスをこなしてしまうのだから、彼女のプロ意識には感服する。

 3年のブランクを経て、まだまだ現役であることを新曲「レヴェル・アップ」で証明したシアラ。同曲が収録される予定の7thアルバムは、年内にリリースされるだろうと報じられている。


Text: 本家 一成

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