ドレイク、ニューAL『スコーピオン』が数々の全米チャート記録を更新
ドレイク、ニューAL『スコーピオン』が数々の全米チャート記録を更新

 ドレイクのニュー・アルバム『スコーピオン』が2018年7月14日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得し、ソング・チャート“Hot 100”でも「ナイス・フォー・ホワット」が1位に返り咲いたが、ドレイクの最新作は他にも最新の全米チャートで様々な記録を塗り替えている。

<Hot 100同時チャートイン最多記録>
 最新のソング・チャート“Hot 100”で『スコーピオン』全25曲と他2曲の計27曲がチャートインしたドレイクは、前作『モア・ライフ』が2017年4月8日付のBillboard 200で初登場1位を獲得した際にHot 100にチャートインした計24曲の記録を抜いて最多となった。

<Hot 100同時TOP 10入り最多記録>
 ソング・チャートTOP10に一気に7曲を送り込んだドレイクは、ザ・ビートルズが保持していた5曲の記録を抜き、単独トップに立った。順位は「ナイス・フォー・ホワット」(No.1)、「ノンストップ」(No.2)、「ゴッズ・プラン」(No.4)、「イン・マイ・フィーリングズ」(No.6)、「アイム・アプセット」(No.7)、「エモーションレス」(No.8)、「ドント・マター・トゥ・ミーfeat.マイケル・ジャクソン」(No.9)となっている。

 ザ・ビートルズは1964年4月4日に、No.1から順に「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、「ツイスト・アンド・シャウト」、「シー・ラヴズ・ユー」、「抱きしめたい/I Want To Hold Your Hand」、「プリーズ・プリーズ・ミー」でTOP5を独占し、翌週これらの楽曲がNo.1からNo.9の間に分散された。Hot 100のTOP5を独占したことがあるアーティストはザ・ビートルズだけだ。

<Hot 100同時TOP10初登場最多記録>
 今週TOP10入りした7曲中、4曲(「ノンストップ」、「イン・マイ・フィーリングズ」、「エモーションレス」、「ドント・マター・トゥ・ミー」)が初登場だったため、ドレイクはTOP10初登場最多記録も更新している。J.コールの『KOD』が5月5日付のBillboard 200で初登場1位を獲得した時に達成した3曲TOP10初登場の記録を更新した(「ATM」6位、「Kevin’s Heart」8位、「KOD」10位)。

<Hot 100 TOP10初登場最多記録>
 今週の4曲を加えるとTOP10初登場の累計が16曲となり、ドレイクが単独トップとなった。以前の最多記録はテイラー・スウィフトの14曲で、ドレイクは12曲で2位につけていた。

<男性ソロ・アーティストとしてHot 100 TOP10入り最多記録>
 「ノンストップ」、「イン・マイ・フィーリングズ」、「アイム・アプセット」、「エモーションレス」、「ドント・マター・トゥ・ミー」の5曲が新たにTOP10入りしたことにより、ドレイクのTOP10楽曲が累計で31曲となり、男性ソロ・アーティストとして故マイケル・ジャクソンを抜いて最多となった。そのマイケルも「ドント・マター・トゥ・ミー」にフィーチャーされているため、30曲目のHot 100 TOP10入りを没後に果たすこととなった。「ドント・マター・トゥ・ミー」はマイケルの未発表曲をベースに作られている。

 全アーティストで見るとマドンナの38曲が最多で、次いでザ・ビートルズの34曲、ドレイクはリアーナと並んで31曲で3位、そしてマイケルが30曲で5位となっている。

<Hot 100 TOP20入り最多記録>
 1958年8月4日からスタートしたHot 100史上、TOP20入りした楽曲の最多記録はエルヴィス・プレスリーの48曲だったが、最新チャートで新たに9曲がTOP20入りしたドレイクのトータルが55曲になり、単独トップに立った。

<Hot 100同時TOP20入り最多記録>
 最新チャートで12曲が同時にTOP20入りしたドレイクは、ポスト・マローンの『ビアボングス&ベントレーズ』が5月12日付のBillboard 200で初登場1位を記録した際に達成したHot 100同時TOP20入り最多記録(9曲)を抜いて単独トップに立った。

<Hot 100 TOP40入り最多記録>
 エルヴィス・プレスリーはTOP40圏内に最も多くの楽曲を送り込んだアーティストでもあったが(80曲)、今週17曲を追加したドレイクのトータルが91曲となり、この記録も抜いた。

<Hot 100同時TOP40入り最多記録>
 ドレイクは、ポスト・マローンが持っていた同時TOP40入り最多記録も更新している。ポストは5月12日付チャートに14曲送り込んだが、ドレイクは21曲をTOP40入りさせた。

<1週間で最も米国内でストリーミングされたアルバム>
 ニールセン・ミュージックによると、『スコーピオン』は発売後1週間で約7億4,592万回米国内でストリーミングされた。発売から3日で『ビアボングス&ベントレーズ』が保持していた4億3,130万回の記録を破っている。

 1週間で最もストリーミングされたアルバムのTOP10ランキングにドレイクは4回入っている。『スコーピオン』が1位、2017年にリリースされた『モア・ライフ』の初週が3億8,484万回で3位、『モア・ライフ』の2週目が2億5,349万回で6位、そして2016年リリースの『ヴューズ』が2億4,509万回で7位となっている。

<1週間で最も世界でストリーミングされたアルバム>
 『スコーピオン』は発売1週間でグローバル・ストリーミング再生回数が10億回を突破し、1週間で10億回をマークした初のアルバムとなった。