【米ビルボード・アルバム・チャート】パニック!アット・ザ・ディスコ2作連続首位、故XXXTentacion2位浮上 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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【米ビルボード・アルバム・チャート】パニック!アット・ザ・ディスコ2作連続首位、故XXXTentacion2位浮上

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【米ビルボード・アルバム・チャート】パニック!アット・ザ・ディスコ2作連続首位、故XXXTentacion2位浮上

【米ビルボード・アルバム・チャート】パニック!アット・ザ・ディスコ2作連続首位、故XXXTentacion2位浮上


 パニック!アット・ザ・ディスコの新作『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド』が初登場1位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド』は、2016年の前作『ある独身男の死』から2年半振り、5作目のスタジオ・アルバムで、アメリカでは5作連続のTOP10入り、2作連続のNo.1獲得となる。オーストラリアでも2ndアルバム『プリティ・オッド』(2008年)以来2作目の首位獲得を果たし、ドイツ(8位)やUK(2位)など、ヨーロッパ諸国でもTOP10入りしている。

 日本でも知名度の高いロック・バンドだが、意外にもシングル曲では2005年のデビュー・アルバム『フィーバーは止まらない』からの大ヒット曲「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ~いつわりのウェディング」(最高7位)しか、TOP10入りしていない。本作からも、オルタナティブ・ソング・チャートでNo.1に輝いた「セイ・アーメン(サタデー・ナイト)」と「ハイ・ホープス」の2曲がシングル・カットされているが、いずれもソング・チャート(HOT100)ではTOP50入りすらしていない。

 シングル曲とは対照的に、アルバムの初動売上枚数は5作連続で10万枚超えをしている。本作も、初週180,000ユニットを獲得し、そのうちアルバム・セールスは151,000枚を獲得。オルタナティブ・ロック・アルバムとしては、2018年最大の売上を記録した。ロック・バンドとしては、ストリーミングによるみなし売り上げ(3万枚程度)も、比較的良かったといえる。

 セールス不況の中、これだけ売上を伸ばした理由として、2つの理由が挙げられる。まず、アルバムを先行予約をすると、ライブ・チケットが購入できる公式サイトにアクセスできるようになるということ。昨今は、チケットとの連動でアルバムをリリースするアーティストが増えている。もう1つは、LP盤(レコード)の人気が高いこと。151,000枚のうち、26,000枚がレコードによる売上だというから驚きだ。LPの初動売上枚数としては、1991年の集計以来5番目に高い記録。SNSの普及などにより、写真映えするレコード盤は売上を伸ばしていて、中には10万枚を突破したアルバムもある(アデルやテイラー・スウィフトなど)。

 先週返り咲きのTOP3入りを果たした、故XXXTentacion(エクスエクスエクステンタシオン)の2ndアルバム『?』はワンランク・アップし、2位に浮上。6月18日に報じられた訃報を受け、アルバムの視聴回数が急増。先週よりも若干数ポイントダウンしたが、今週も86,000ユニットを記録し、R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートでも首位に返り咲いた。また、先週7位に再TOP10入りしたデビュー・アルバム『17』も、今週45,000ユニットを獲得し、5位にランクアップしている。『?』からの先行シングル「SAD!」は、1日で再生された回数の記録を更新し、先週のソング・チャートで自身初の首位獲得を果たした。

 一方、先週 R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートで首位デビューした、 ジェイ・Z&ビヨンセによるユニット= ザ・カーターズの『エヴリシング・イズ・ラヴ』は、週間59,000ユニットを獲得したものの、初登場した先週より半数近くポイントを落とし、2位から4位にダウンしている。両者の人気からみると、意外な結果だ。

 6位には、米テネシー州出身のカントリー・デュオ=ダン+シェイの3rdアルバム『Dan + Shay』が初登場。初動44,000ユニットのうち、24,000枚がアルバムの純粋な売上で、パニック!アット・ザ・ディスコ同様、こちらもカントリー・アルバムとしては比較的ストリーミングによる売上が良かったといえる。2016年の前作『Obsessed』(最高8位)は、カントリー・アルバム・チャートで惜しくも2位どまりだったが、本作で同6位をマークしたデビュー作『Where It All Began』(2014年)以来、2作目となるカントリー・チャートNo.1獲得を果たしている。

 先週1位に初登場した、ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーの『ヤングブラッド』は10位に大幅ダウン。先週5位のナズや、6位のクリスティーナ・アギレラもTOP10圏外に落ちた。一方、先週の4位から3位に上昇した ポスト・マローンや、8位から7位に浮上したジュース・ワールド、カーディ・B(8位)など、ストリーミングの強いアーティストはそれぞれランクアップし、粘り強さをみせている。

 次週は、6月29日にリリースされたドレイクの5thアルバム『スコーピオン』が上位ランクインする。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7月6日以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド』パニック!アット・ザ・ディスコ
2位『?』エクスエクスエクステンタシオン
3位『ビアボングス&ベントレーズ』ポスト・マローン 
4位『エヴリシング・イズ・ラヴ』ザ・カーターズ   
5位『17』エクスエクスエクステンタシオン
6位『Dan + Shay』ダン+シェイ
7位『Goodbye & Good Riddance』Juice WRLD
8位インベージョン・オブ・プライバシー』カーディ・B
9位『グレイテスト・ショーマン』オリジナル・サウンドトラック
10位『ヤングブラッド』ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー


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