LDH JAPANが【カンヌライオンズ2018】に登壇 Afrojack、VERBAL(m-flo)らがLDHと日本の音楽市場についてトークセッション
LDH JAPANが【カンヌライオンズ2018】に登壇 Afrojack、VERBAL(m-flo)らがLDHと日本の音楽市場についてトークセッション

 今年で65年目となる【カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル2018】のメインステージに日本人アーティストとして初めて登壇した、 EXILE HIRO率いるLDH JAPANは、 世界中の参加者、 約2,000人を前に“The Japanese Model Changing Global Brands”をテーマにセッションを行った。
イベント写真(全5枚)

 カンヌライオンズは、世界にある数々の広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバルの中でも、ントリー数・来場者数ともに最大規模を誇る広告祭で、回登壇したメインステージには、オリバー・ストーン、サラ・ジェシカ・パーカー、ファレル・ウィリアムスなどの世界中の名だたるクリエイターやセレブリティが登壇してきた。

 今回のセッション『Love, Dreams, Happiness:The Japanese Model Changing Global Brands』では、 ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役社長の本田哲也氏をモデレーターに迎え、 LDH WORLD チーフクリエイティブオフィサー EXILE HIRO、 LDH JAPAN 執行役員 国際部 VERBAL、 LDH EUROPE CEOの Afrojack、 更に、 Beats Electronics President Luke Wood氏が登壇。 カンヌライオンズより今年のトップ5セッションとしてAppleやFacebook、 Amazonのセッションと並んでアナウンスが行われるなど大きな期待を寄せられていた本セッションは、『LDHの軌跡』『ブランドパートナーシップ』『LDH独自モデル』の3つのテーマで展開された。

 2017年1月よりLDH EUROPEのCEOに就任したAfrojack。 初めて日本を訪れ、 VERBALにLDHのライブ映像を見せてもらった際にその規模感に大変な衝撃を受けるとともに、 HIROさんがこれまでやってきたことを知り感銘を受けたという。 「Love Dream Happiness」というHIROさんから始まりLDHに根付いているフィロソフィーが体現するように、 繋がってきた人達の夢を実現する中で、 LDH kitchen、 LDH apparel、 などと事業が自然と360°に多角化してきたLDHのビジネスモデル。 この人々の夢を実現する独自のモデルをヨーロッパでも体現することで、 多くの才能を発掘し、 多くの夢の実現の手助けをしていきたいと語った。

 世界からの観客を前に日本のエンタテインメントマーケットについて問われると、J-POPは未だにCDが売れる環境のある特異性の高いマーケットであることを説明。その特徴もありLDHとそのアーティストも、日本国内のみで活躍することができた。 市場規模から海外に進出していくしかなかった為、音楽は西欧のものと幾分か類似性があるK-POPと比較すると、J-POPは言語も日本語、ニュアンスではなく、フックやメロディーで魅せていくという日本独自のカルチャーがあると語った。

 2016年に行ったLDHのガールズグループ「E-girls」を起用した、 Beats SOLOのキャンペーンがグローバルキャンペーンの中でも最も成功したキャンペーンだったと述べたLuke Wood氏。「LDHとのコラボレーションは私にとって非常に喜ばしい経験でした。これまで様々なマーケットの方々と働いてきましたが、彼らはこれまで働いてきた中で、最も才能に溢れたプロフェッショナル集団だと思いました。彼らはとても熱心で、取り組んでいることに対しての喜びもこれまで西欧で取り組んできたパートナーとは違うように感じました。仕事だからやっているということではなく、自分たちがやっていることを心から楽しみながら、真摯に取り組んでくれた、それが、このコラボレーションの成功に反映されたのだと思っています」と語った。

 ツアー動員数は年間200万人を超え、世界トップクラスに入るLDHの観客動員力。セッション後半では、日本中を熱狂させ感動を生み出し続けるLDHのライブ・エンタテインメント創造の秘密である、 『スパイラルモデル』についても明かした。スパイラルモデルは、テーマ、ストーリー、ステージデザイン、演出プランなどの各専門家たちによって生み出される、ステージのクリエイティブ・プロデュースのスパイラルと、子供の頃からのステージでの経験を通して、アーティストを育成する、アーティスト・ディベロップメントのスパイラルで成り立っている。この2つのスパイラルがライブという共通の場を通して連携することで、LDHならではの壮大なスケールのライブエンタテインメントを創造するとともに、アーティストを生み出し続けるLDHのドライビングフォースになっているという。セッションでは、動画も使用し説明が行われた。

 セッションのラストでは、 LEDの光の演出とダンスによるパフォーマンスチームSAMURIZEがサプライズで登場し、 世界中から集まった会場の観客を圧倒した。

 パフォーマンス終了と同時にVERBALの呼びかけで登壇したLDHの創設者でもある、EXILE HIRO。 会場が拍手に包まれる中、 以下のように挨拶を行った。「世界各国に僕らの夢の拠点が広がり、 世界各国の新しい仲間との出会いで僕らのエンターテイメントを世界に発信していきたいと思いますのでこれからもLDHをよろしくお願いいたします。今日も夢の第一歩でしたが本当に最高の時間をありがとうございました」

 本セッションは、1日3組限定で行われたカンヌライオンズ公式YouTubeによるライブ配信『Lions Live』も行われ、 世界中の視聴者がセッションを楽しんだ。 今年5月には、Afrojack率いるLDH EUROPEによる世界を舞台に活躍する次世代アーティストの発掘をミッションとしたグローバルオーディションがスタートするなど、本格的に世界的エンタテインメント企業へと飛躍するLDHに注目だ。

◎イベント情報
【Love, Dreams, Happiness:The Japanese Model Changing Global Brands】
2018年6月21日(木)
フランス・パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ シアター・リュミエール