イ・ジョンヒョン(CNBLUE)、入隊前ラストライブも「最後は幸せな笑顔で帰ってほしい」 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

イ・ジョンヒョン(CNBLUE)、入隊前ラストライブも「最後は幸せな笑顔で帰ってほしい」

このエントリーをはてなブックマークに追加
Billboard JAPAN
イ・ジョンヒョン(CNBLUE)、入隊前ラストライブも「最後は幸せな笑顔で帰ってほしい」

イ・ジョンヒョン(CNBLUE)、入隊前ラストライブも「最後は幸せな笑顔で帰ってほしい」


 韓国出身の4ピースロックバンド、CNBLUEのギター&ボーカル、イ・ジョンヒョンが、【LEE JONG HYUN Solo Concert in Japan -METROPOLIS-】のファイナル公演を、2018年6月15日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで開催し、このオフィシャル・ライブレポートが到着した。
イ・ジョンヒョン ライブ写真(全4枚)

 本公演の初日は、2月1日のパシフィコ横浜国立大ホールで行われたが、直前にCNBLUEのフロントマン、ジョン・ヨンファの入隊が急遽発表となり、3月に決まっていたCNBLUEのファンミーティングでのヨンファ不在が伝えられ、ファンの不安が募っていたタイミング。ジョンヒョンは自身のライブで「そんなに簡単に倒れる4人じゃないんで!」と、ファンの不安を払拭してくれた。

 そして、ジョンヒョン、ジョンシン(ベース)、ミンヒョク(ドラム)のCNBLUEメンバーも相次いで年内の入隊を発表。ジョンヒョンにとって、この追加公演が、入隊前最後のライブとなる。

 しばらくの間、ジョンヒョンの姿が見られなくなるということで、ライブ開始前から気持が急いて、ファンは立ち上がり、会場に流れるアルバム『METROPOLIS』の音源に合わせて手拍子を送る。客電が落ち、ミラーボールに当たるまっすぐな光が満ちた中、幻想的な「Intro」に乗ってジョンヒョンが登場。スーツをまとったその姿は、4月末まで韓国で放送されていた彼の主演ドラマ『その男、オ・ス』の役柄のようだ。愛用のPRSのギターを肩に掛けると、そのギターが紡ぐカッティングが印象的な「Starry Places」がスタートすると同時に、会場中が沸き立った。

 「今日が、ファイナルです。わかってると思うけど、このライブが終わると、(会えない時間が)けっこう長いです。今日はカメラが入ってるので、その間に思い出せる映像を作りたいので、みなさんの気持ちを見せてもらってもいいですか?」と、「Foxy」のコーラスパートを点呼を取るように1階から3階まで、順に確認。ジョンヒョンの厳しい指導に徐々に大きくなっていく声を聴いて、演奏がスタート。リズムに乗ってペンライトを揺らすファンにマイクを向けると「フー!」と返ってくる大きな掛け声を聴いて「最高! すげーな、今日」と満足そうな笑顔を見せた。「Only Beauty」では、ジョンヒョンのギターに呼応するようにシングアロングをファンが生み出したが、バンドの音を止めて、ファンの声にじっくり聴き入るジョンヒョンの姿が印象的だった。

 幼少期に日本に住んでいたこともあり、日本語が堪能なジョンヒョンは、MCでも饒舌だ。「映画『生きる街』の舞台挨拶で、若い女の子に“社会に出るのが怖いからアドバイスをしてほしい”って言われて、仏作家、ポール・ブールジェの"考えたとおりに生きないと 生きてるとおりに考えてしまうから"という言葉を贈りました。いつも幸せになれるように、頑張ってと言いたかった」という話を日本語でサラッと言う。「僕ももう、そういう年になった。若くないんで」と笑うジョンヒョンに客席から「オッパ(お兄さん)、まだまだ若い」という声が上がると、「オッパじゃないから! ウソうまいですね、奥さん(笑)」と、客席のファンと会話をするように、ときにファンに突っ込まれながらトークが進むが、こんなやりとりにも、彼の気さくな人柄がよく見える。

 今回は主演ドラマの撮影などもあり、しばらく時間が空いた中での追加公演。前半の楽曲は、バンドやコーラスのアレンジが変わっている部分もあったが、後半部にはセットリストに変化が見られた。

 CNBLUEのジョンヒョン曲のセルフカバーのセクションでは、原曲よりも軽やかなアレンジになった「Lucid dream」が追加され、また、2月にはボーカリストに徹していた「voice」で、「よし!」という気合と共に「どうしても寂しくて」と、ギターを肩にかける。やっぱりジョンヒョンは、ギターを弾いている姿が一番似合うなと、誰しも思ったはずだ。そして初期の若さあふれるこの曲を聴くと、バンドらしいライブ感に身体が反応してしまう。ファンのこんな気持ちと同じように、この日はオープニングアクトで事務所の後輩バンド、N.Flying(エヌフライング)がCNBLUE曲のメドレーを演奏したことを受け、「N.Flyingどうでしたか? うらやましい。僕もバンドでやりたいんですよ」という本音もポロリ。そして「そもそも僕、歌う人じゃないですから(笑)。でも、ソロコンサートができるまでになるとは思っていませんでした。デビューから10年、ここまで応援してくれて、ありがとうございます」という感謝の言葉も間違いなく、彼の本音だ。

 「次は切ない曲だけど、カッコいい(CNBLUEの)4人の姿を思い出しながら歌います。泣いちゃダメだよ」とイタズラっぽく言って歌い出したのは、ジョンヒョンの1stソロアルバム『SPARKLING NIGHT』に収録されていた尾崎豊の「I LOVE YOU」の韓国語カバー。続く韓国楽曲「When I was young」も、追加公演で新たに加えられたナンバーだ。

 そして、この日最高に盛り上がったのは、ファンの<どんなに離れても、いつでも愛してる>というシングアロングが彩る、CNBLUEの楽曲「Blind Love」だ。「デカい声で!」というジョンヒョンの声に応えるファン。うれしそうな笑顔で客席にマイクを向けるジョンヒョン。ライブならではの幸せな空間がそこにはあった。ジョンヒョンは「この感じ、ヤバいね。この曲、自分の曲の中でも好きなんです。僕は努力が上手い人じゃないけど、みなさんの応援に対する責任でここまで来ることができた。いつになるかわからないけど、次のライブもできるように、応援してください!」と感謝を伝えた。

 「最後は明るく! 笑顔でみんなと一緒に歌いたい!」とアコースティックギターを弾きながらスタートしたのは、カントリー調の「HEAD TRIP」。ファンからの「Hey Ho!」という掛け声もバッチリだ。ラストの「SHINE DROP」では、カメラ目線で愛嬌をふりまき、ファンを沸かせて、公言通り楽しい雰囲気で本編を終了した。

 アンコールは、「Moonlight Swing」でダンサーとリズムに乗る姿を披露。バンドメンバーの紹介を終えると、彼らにむかって「また、3年後くらいに会いたいですね」というジョンヒョンに、客席から悲痛な声が上がる。すると、「一番悲しいのは、僕ですよ。行くのは僕ですから。でも、当たり前のことですからね」という本音が再び。そして「切ない気持ちを慰めましょう」と歌い始めたのは、現在ロングラン上映中のジョンヒョンも出演している日本映画『生きる街』挿入歌、「ひかりのまちで」。ジョンヒョンの柔らかく暖かな歌声が、会場中を包み込んだ。

 「最後は幸せな笑顔で帰ってほしい。思いっきり笑顔で、思いっきりデカい声で、倒れるくらいに!」と鼓舞すると、「ご主人のかた! 前に出てきてください」と男性ファン有志を集める。5人の男性ファンをステージに上げて「Starlit Night」のサビを歌わせると、男性ファンは<この世界で輝いてる 君と僕の話を知ってる 変わらずそばにいてくれる ジョンヒョンの心が光らせている>と替歌で応酬。アコースティックギターのイントロで曲が始まると、ステージの男性ファンと客席のファンは一緒に、サビを<ジョンヒョンの心が光らせている>と歌い、ジョンヒョンは<君の心が光らせている>と歌う。お互いの愛が伝わる瞬間だ。客席にマイクを向けてファンの大きな声に聴き入るジョンヒョン。ステージの上のジョンヒョンも客席のファンも、笑顔だ。音楽だけが作り出せる、最高の一体感と暖かい笑顔がそこにはあった。

 すぐさま沸き起こるイ・ジョンヒョンコールにWアンコールで応えると、「最後の最後ですから、思いっきりデカい声で!」と<どんなに離れても>と歌い出すと、ファンが<いつでも愛してる>とすぐに並走。「最高!」と言いながら「Blind Love」を歌うジョンヒョンは、ファンの声を聴きながらゆっくりステージの上を歩いて手を振り、とにかく笑顔で、同じ場所で同じ時間、同じ曲を楽しむ様子を頭の中に刻み込んでいるようだった。

 彼にとっては、“入隊前最後のライブ”。とかく悲しいムードになりそうなものだが、ジョンヒョンは彼らしい正直さと明るさで、最後まで笑顔を見せて、ファンも笑顔にしてくれた。先に入隊したヨンファは、2019年の除隊までに、書き下ろしのソロ曲5曲を連続配信するプロジェクト「FEEL THE FIVE “Y”」をスタートさせた。8月29日には、CNBLUE初のジャパン・ベストアルバム『Best of CNBLUE / OUR BOOK [2011 - 2018]』もリリースされる。昨今は入隊中にも作品がリリースされたり、入隊前に準備されたさまざまな企画が発表されるので、大きなブランクは感じられなくなってきた。ジョンヒョン自身も「早くバンドをやりたい!」と切望していたが、楽しかった思い出を胸に、ジョンヒョンの、そしてCNBLUEの帰りを待ちたい。

TEXT:坂本ゆかり
PHOTO:平野タカシ

◎セットリスト
【LEE JONG HYUN Solo Concert in Japan -METROPOLIS-】
2018年6月15日(金)パシフィコ横浜国立大ホール
01.Starry Places
02.Time Machine
03.Pina Colada
04.Foxy
05.Call me
06.Cry to Happy
07.Only Beauty
08.Killing Me Softly
09.Smile
10.Lucid dream
11.These days
12.Voice
13.I LOVE YOU
14.When I was young
15.Blind Love
16.HEAD TRIP
17.SHINE
18.SHINE DROP
<アンコール>
EN1.Moonlight Swing
EN2.ひかりのまちで
EN3.Starlit Night
<Wアンコール>
EN4 .Blind Love

◎リリース情報
ベストアルバム『Best of CNBLUE / OUR BOOK [2011 - 2018]』
2018/08/29 RELEASE
<初回限定盤(CD+DVD)>
WPZL-31498/9 / 4,200円(tax out.)
<通常盤(CD)>
WPCL-12918 / 3,000円(tax out.)
<BOICE限定盤(CD+DVD)>
WPZL-31500/1 / 4,500円(tax out.)


トップにもどる billboard記事一覧

続きを読む


関連記事関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい