『5月31日はなんの日?』60年代全米チャートを席巻したピーター・ポール&マリー、ピーター・ヤーロウの誕生日
『5月31日はなんの日?』60年代全米チャートを席巻したピーター・ポール&マリー、ピーター・ヤーロウの誕生日

 5月31日は60年代に人気を博したアメリカのフォーク・グループ、ピーター・ポール&マリーのメンバー、ピーター・ヤーロウの80歳の誕生日。

 ピーター・ヤーロウは1938年5月31日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。大学卒業後に歌手の道へと進み、かのグリニッジ・ヴィレッジでノエル・ポール・ストゥーキーとマリー・トラヴァースに出会い、ピーター・ポール&マリーを結成。1962年に「レモン・トゥリー」でレコードデビューを果たし、同年リリースのデビュー・アルバム『ピーター・ポール&マリー』は全米ビルボードNo.1を記録。同作は3年にわたりチャートインを果たすロングヒットとなった。

 その後「パフ」(1963年)やボブ・ディランの「風に吹かれて」(1963年)を歌い、大ヒットを記録。ベトナム反戦や社会問題を強く訴えたフォーク・ソングの数々が世界中で人気を博し、ディランの世界的人気に火がつくきっかけも作った。そのほか、ジョン・デンバーが作詞作曲を手がけた「悲しみのジェット・プレーン」(1969年)が全米ビルボードNo.1を記録するなど、60年代の全米ビルボードチャートを席巻したピーター・ポール&マリー。1970年には一度解散を迎えたが、1978年に再結成、3人のメンバーのうち唯一の女性であるマリー・トラヴァースの体調が悪化する2000年代までコンサート活動を続けていた。なお、白血病を患っていたトラヴァースは2009年に合併症によりこの世を去っている。

 80歳を迎えたヤーロウだが、現在もコンサート活動を続けており、誕生日である5月31日には、米テキサス州カービルでおこなわれる【Kerrville Folk Festival】に出演する。