FM802【REQUESTAGE 2018レポート】[ALEXANDROS]、オーラル、Aimer、クリープハイプ、アジカン 5組のアーティストが最高のパフォーマンスを披露

Billboard JAPAN

 4月28日、大阪城ホールにて【FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2018】が開催された。この【REQUESTAGE】は、ラジオ局・FM802が"リスナーからリクエストが寄せられる、アーティストたちの名曲をライブで体感してもらいたい"という思いから2002年にスタートさせたもので、今では毎年恒例の一大ライブイベントとなっている。今年もリスナーの期待に応えた5組の豪華アーティストを招集。セットリストには各アーティストのヘビーローテーション・ナンバーが組み込まれてライブが繰り広げられた。そんな白熱の一夜の様子をご紹介しよう。
【REQUESTAGE 2018】写真(全27枚)

 当日は例年よりひと足早く夏がやって来たような熱さの大阪。だが、ライブ前の時間も楽しもうと開場の15:00には既に多くの観客が会場に押し寄せる。ライブまでの1時間は、FM802のDJ・飯室大吾による場内ラジオでFM802歴代ヘビーローテーションの曲をオンエア。どんな瞬間も楽しめる"おもてなし"があるのも【REQUESTAGE】のうれしいところだ。また、360度型の舞台が置かれた会場には、頭上に大きなスクリーンが6つも!全方位からライブを楽しめるレイアウトにも驚く。そして開演が近づくと、スクリーンでカウントダウンが開始され、ついにその幕を開ける!まず登場したのは大抜卓人と落合健太郎の2人のFM802 DJ。出演者の名前をコールし、「楽しむ準備はできてますか?」(大抜)、「初っ端から飛ばしていきますけど大丈夫ですか?」(落合)の問いかけに大歓声が起こると、それと同時にライブがスタート!

●[ALEXANDROS]
 ファンにはおなじみ、ライブの始まりを告げる曲「Burger Queen」で姿を現すと、まずは「Run Away」の持つエレクトロな感触とスピード感で早々にハンズアップを起こし、続けてヒットチューンの「ワタリドリ」へ。ハンドマイクに持ち替えた川上(Vo&G)はステージを端から端まで行き来し、メロディックなサビを会場に突き抜けさせる。さらに「Kick & Spin」のアグレッシブなバンドサウンドにアドレナリンを大放出させられると、「新曲、やってもいいでしょうか?」(川上)と「Mosquito Bite」をプレイ。今度はその重厚感に圧倒される。会場は隅々まで熱が上がり切り、まるでワンマンライブのようだ。またMCでは「(FM802に届いた)リクエスト(数)の1位は『ワタリドリ』かと思ったら3位で……。大阪わかっとるな~(笑)」(川上)と【REQUESTAGE】ならではのトークでニヤリ。大会場の客席との距離をライブハウスの感覚にする。そしてその後は、大阪初披露という新曲「ハナウタ」のワンコーラスをプレゼントするうれしいひと幕も!メンバーと会場が十二分に通じ合ったところで、ラストは上昇感にぞくぞくする「Starrrrrrr」で心躍らせてフィニッシュ!直後に登場したDJ・落合に「あれ、今日、もうラストかな?って思いました(笑)」と言わしめる、華々しいパフォーマンスでトップバッターの大役を果たした。

●THE ORAL CIGARETTES
 今回唯一の"関西勢"であり、【REQUESTAGE】初登場の彼ら。実は、開演前の出演者紹介ではその名前にひと際大きな歓声が起こり、完全にホームの空気。そんななか、山中(Vo&G)のいつもの口上に続き、鳴り出したのは「狂乱 Hey Kids!!」。多ジャンルを自由に操り展開する"オーラル"の世界には大きな合唱が起こる。そして「カンタンナコト」では、山中のくるくる舞うように歌う姿がスクリーンに映し出され、「最高やないか!」のひと言も飛び出す。続くMCではやはり【REQUESTAGE】らしく「新しい曲の方が、投票数が多くて……。更新できてると思うとうれしかった」(山中)と語り、さらに「最高の最高を目指していきましょう!今が最高と思えるように1曲歌わせてほしい」と「ReI」へ。熱い思いが込められた背景を持つこの曲にはやさしさがあふれ、その歌声も柔らかい。しかし、ここから先は再び臨戦態勢!ギターのカッティングが刻む「起死回生STORY」の16ビートでオーディンスを躍らせると、"CACHE ME""O,Oh!"コールがビシビシとキマる「CACHE ME」で煽り続け、すさまじい爆発力を発揮。ところが「全然足りない。ラスト1曲、かかって来いや!」と挑発し、中毒性の高いイントロが印象的な「BLACK MEMORY」でとどめの一撃!目をむくような山中の表情とボーカルには鬼気迫るものがあった。

●Aimer
 登場前の紹介ではDJ・大抜が"奇跡の歌声"と絶賛。そんな唯一無二の存在はピアノ、カホン、ギターと共に現れ、いっきに会場の空気を変えると1曲目「Brave Shine」からスモーキーさもあるボーカルで、エモーショナルかつ熱量たっぷりに曲の世界へ観客を引き込む。またスポットライトの中でたたずむ神秘的な姿にも見惚れてしまう。しかし、Aimerも人間。会場へ来るタクシーの中に衣装の靴を忘れてしまったという"事件"を告白して会場を和ませると、次は「皆さんのクラップと一緒に歌いたい曲です」と「カタオモイ」へ。散歩するように舞台を歩き、おしゃべりするような歌声で今度はアットホームなムードに!見ればスタンド席の観客は腰掛け、憩いの時間を楽しんでいる。だが、続く「Ref:rain」「蝶々結び」では、しなやかなで情感豊かな歌声と胸を締め付ける旋律が、再び物語のなかへ急速に誘う。誰もが身じろぎもせず曲に集中。今日一番の静けさが会場を包む。そんな静謐な雰囲気のまま「ピアノと2人でデビュー曲を」と、最後は「六等星の夜」。ウィスパーを交え丁寧に紡がれる美しいメロディは、曲名どおり会場に見えない星を見せてくれるよう。そんな浄化作用のあるひと時に、この後登壇したFM802のDJ・鬼頭由芽も「もみほぐされるような歌声でした!」とコメントを残した。

●クリープハイプ
 FM802は毎年、春を彩るオリジナルキャンペーンソングを縁あるアーティストと制作しているが、その今年度の曲「栞」を作詞作曲したのが、クリープハイプの尾崎世界観(Vo&G)。このこともあってか、ライブ前の紹介でも尾崎の名前が出ただけで「キャーッ」という声が上がる。だが、そこはひと筋縄ではいかない尾崎。開口一番「さわやかな曲(栞)を作ってますが、僕は本当はこんな人間です」と「HE IS MINE」!「ラジオで流さないあれをお願いします」(尾崎)とくれば、観客も"あの"コールを超特大で叫ぶ。さらに「鬼」「イト」と人気曲を連投し、気だるくドロドロした耳触りも、ジャンプにクラップで盛り上がるキャッチーな一面も楽しませてくれる。またMCでの尾崎節も快調で「キャンペーンソングを書かせてもらって、こうなったらこっちのもんだなと(笑)。でも802はいつも足りないと思わせてくれる。先を見させてくれます」と彼流のFM802への謝意を表す。するとここからは疾走感十分に「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」と「栞」。「栞」はアッパーなバンドアレンジに、大きな手拍子が響く。そして尾崎は「また新しく目標をもらいました。ここで必ずワンマンします!」と宣言し、最後の曲「憂、燦々」へ。ハイトーンのサビはいつも以上に心に突き刺さり、"尾崎ワールド"全開で全6曲を締めくくった。

●ASIAN KUNG-FU GENERATION
 "世界のアンセムメーカー"という、DJ・大抜の紹介で、ついにトリが登場!"アジカン"の音楽の変わらぬみずみずしさと、時と共に加わった重みを感じる「荒野を歩け」からスタートさせ、さらに「Re:Re:」「リライト」を続ける。2つとも10年以上前の曲にも関わらず全く色あせることなく、今日もまた、さまざまな世代の観客を揺らす。しかも「リライト」では、後藤(Vo&G)が"魅惑"のコール&レスポンスを展開!【REQUESTAGE】常連の余裕を見せ付ける。MCでも「(大抜)卓人さんにハードル上げられて……。リライトおじさんこと、ASIAN KUNG-FU GENERATIONです(笑)」や「(【REQUESTAGE】に)10回も出てると何らかの癒着を疑われると思うけど……」(後藤)とくだけた空気。そして「みんなが楽しいのが一番なんだよ」と続けて「ソラニン」へ。そのメロディは青くエモーショナルながら、高揚感とどこかに幸福感もはらんで広がる。さらに「とは言え新曲も。でも入ってたの(FM802へのリクエスト)TOP10に!」(後藤)と「生者のマーチ」が響き出す。ギュッと胸の奥をつかまれるラブソングからは、4人からのメッセージが確かに伝わってくる。そんな曲のパワーが数々のヒット曲に肩を並べる多くのリクエストを集めたのだろう。ライブ本編はここまでだったが、当然アンコールを求める拍手はやむことなく、再登場!するとまた"おもしろMC"で沸かし、「そんな話、ラジオでしろって感じだよね。ヒロトさん(FM802 DJ)あたりの番組で(笑)」(後藤)と、どこまでも和やか。そしてとうとう今年の【REQUESTAGE】の最終曲「君という花」に!文句なしの名曲の強いビートとメロディ、そして伸びやかな歌声に会場はまさに最高潮!!全員に大きな笑顔の花が咲き、明日への力をもらってライブは大団円を迎えた。

 今年もすばらしいアクトだけを見ることがきた【REQUESTAGE】。最新の曲も時代を彩った名曲も堪能でき、満足度はもちろん200%。来年そして再来年、さらに5年後10年後と、末永く続いていってほしい大切なライブであることを実感した。

写真提供:FM802
Text by 服田昌子

◎イベント情報
【FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2018】
2018年4月28日(土)〈終了〉
会場:大阪城ホール
出演:ASIAN KUNG-FU GENERATION / [ALEXANDROS] / Aimer / クリープハイプ / THE ORAL CIGARETTES
https://funky802.com/requestage/

◎番組情報
FM802 「ROCK KIDS 802 YUME GO AROUND 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2018 special」
放送日時:6月16日(土) 23:15-24:45
DJ:鬼頭由芽
※6月16日の番組内で、出演アーティストからのサイン入りTシャツのプレゼント企画を実施
※4/28当日の番組から9日間限定で、FM802各番組にてライブ音源オンエア予定

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