【コーチェラ2018現地レポート】一流エンターテイナーとなったザ・ウィークエンドによる非の打ち所がないパフォーマンス
【コーチェラ2018現地レポート】一流エンターテイナーとなったザ・ウィークエンドによる非の打ち所がないパフォーマンス

 米カリフォルニア州インディオにて毎年開催されている世界的野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アートフェスティバル】。
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 昨年に続きBillboard JAPANの特派員が、2018年4月13日~15日にかけて行われたウィークエンド1に参加。ここでは、初日のヘッドライナーを務めたザ・ウィークエンドのレポートをお届けする。

 巨大な手と顔がステージに設置され、映画『ブラックパンサー』の「Pray For Me」のイントロで割れた顔の隙間からザ・ウィークエンドが登場。この曲でケンドリック・ラマーと共演しているが、ここではケンドリックのゲスト出演はなし。

 前述のステージ上にある真っ白な手と顔は音楽とシンクロしてグリーンやグレーであったり光り輝いたりプロジェクションマッピングのように映し出され立体的に浮かび上がったり曲によって全く違う雰囲気をもたらす変化が興味深かった。曲間の繋ぎ目がわからないくらい2曲目は「Starboy」に。この日は同じリズムの曲を繋げて演奏したり、曲を短縮して演奏したりとボリューム満点のセットリスト。

 最新アルバム『My Dear Melancholy,』からは「Try Me」以外に5曲を演奏、「数年前に戻ろうか」というオーディエンスへの問いかけの後には『Trilogy』から「The Morning」「Wicked Games」を続けて演奏と、キャリア初期から最新作まで網羅するセットリスト。曲との間の休憩もほぼなしで、サプライズ・ゲストもなしという潔さ。

 まるでマラソン・ライブでありながら、クオリティーも素晴らしく、「Earned It」で披露した完璧なファルセットや「Call Out My Name」で感情たっぷりの表現など非の打ち所がないパフォーマンス。「The Hills」ではサビの部分のオーディエンスのシンガロングが凄く、ドラムに合わせて花火が上がるエンディングの演出。約90分の演奏で約25曲を披露。

 その官能的な歌声はそこにいたオーディエンスを魅了し、一流エンターテイナーとなったザ・ウィークエンドを証明するライブだった。

Photo: Getty for Coachella

◎公演情報
【コーチェラ・バレー・ミュージック&アートフェスティバル】
米カリフォルニア州インディオ
エンパイア・ポロ・フィールド
ウィークエンド1:2018年4月13日~15日
ウィークエンド2:2018年4月20日~22日
INFO: http://www.coachella.com