個性的なサウンド・センスから毒気まで……ポスト・マローンらしさが詰まった「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」(Song Review) 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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個性的なサウンド・センスから毒気まで……ポスト・マローンらしさが詰まった「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」(Song Review)

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 個性的なサウンド・センスから毒気まで……ポスト・マローンらしさが詰まった「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」(Song Review)

個性的なサウンド・センスから毒気まで……ポスト・マローンらしさが詰まった「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」(Song Review)


 ポスト・マローンの躍進が止まらない。米ビルボード・ソング・チャート(HOT100)で、通算8週のNo.1獲得を果たした「ロックスターfeat.21サヴェージ」が、初登場から20週目にして未だTOP5に居座り、2016年12月に発表したデビュー作『ストーニー』も、登場60週を超える驚異的なロングヒットを記録している。

 その「ロックスター」に続く、2018年第一弾シングル「サイコ」が2018年2月23日にリリースされた。ラップ・パートはなく、ヒップホップとはカテゴライズし難い一曲で、ポスト・マローンらしいスロウテンポで柔らかく、デビュー曲「ホワイト・アイバーソン」(2015年)のような聴き心地の良さがある。ただ、この聴き心地の良さは“癒し”的なものではなく、不安定なリズムに乗せた、何度も繰り返される不気味なフレーズはまさにサイコ。3分40秒という短い時間ながら、精神状態を乱される。建設途中のまま放置されたブルドーザーと、目を光らせたオオカミという組み合わせのアート・ワークも、なかなか気持ち悪い。

 ゆったりとしたサウンドとは対照的に、歌っていることは結構エグい。この曲では、自身が勝ち取った名声と、その成功にタカる輩共との信頼問題がテーマになっていて、「友達のフリするな」、「金は無くならない」などのフレーズから、セクシャルな内容をあきれるほど卑猥に表現している、女性軽視したような言い回しも登場する。売れても毒気を薄めないところが、ポスト・マローンらしい。ドレイクやファレルのように、名前を伏せても「ポスト・マローンの曲」だと分かる個性的なサウンド・センスも、人気の理由だろう。

 フィーチャリング・ゲストには、LAを代表するラッパー=タイ・ダラー・サインが参加。タイ・ダラー・サインも、がつがつラップするタイプではなく、昨年秋に発売した2ndアルバム『BEACH HOUSE 3』も歌モノが中心だった。「サイコ」 でも、ポスト・マローンと重なるようにボーカル・パートを披露している。楽曲はこの2人に加え、「ロックスター」やデビュー作収録の「リパブリック」、最近ではカミラ・カベロの「ハヴァナ」をヒットに導いた、ルイス・ベルの3人による制作。

 「サイコ」と大ヒット曲「ロックスター」が収録される予定の、2作目のスタジオ・アルバム『ビアボングス&ベントレーズ』は、昨年秋の時点で「完成間近」とインタビューに答え、12月中にはリリースすると発表していたが、未だ正式な発売日はアナウンスされていない。例によって、サプライズ・リリースされるのだろうか?本作には、21サヴェージとタイ・ダラー・サインの他、フィーメール・ラッパーのニッキー・ミナージュやジョン・メイヤーも参加する予定だ。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」
ポスト・マローン
2018/2/23 RELEASE


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