ウィル・スミス 『ブライト』来日会見に登場、サプライズで会場を沸かす

2017/12/20 18:05

ウィル・スミス 『ブライト』来日会見に登場、サプライズで会場を沸かす
ウィル・スミス 『ブライト』来日会見に登場、サプライズで会場を沸かす


 Netflixオリジナル映画『ブライト』の来日記者会見が、2017年12月20日に都内で行われ、22日に全世界同時配信を控える本作のアピールをした。
『ブライト』来日会見写真(全8枚)
 会見に登壇したのは人間の警察官ウォードを演じたウィル・スミス、ウォードとバディを組む怪物オーク族出身のジャコビー役のジョエル・エドガートン、邪悪なエルフ集団の女リーダーを演じたノオミ・ラパスと、監督のデヴィッド・エアー、プロデューサーのエリック・ニューマンとブライアン・アンケレスの6名だ。
 最初に、この独特な世界観を持つ本作について問われたエアー監督は「色々なジャンルを組み合わせた風変わりな作品に仕上がっている。空想のロサンゼルスを舞台に、ただ観て忘れてしまうのではなく、視聴者の心に残るメッセージを込めた作品が出来るのではと思ったんだ」と話す。監督が話す通り、本作は現実世界とは違い、エルフ族が種族の頂点に立ち、オーク族は社会の最下層に属する。人間はその中間に属しており、オークを毛嫌いしているのだが、ウィル演じるウォードも相棒ジャコビーと距離を置きたいと思っている。ウィルは「黒人警官だがオーク族に対して差別を持っている。この役を演じていて、現実とは全く違う社会構造の中で、偏見や差別を違う視点から見ることができた」と、現代にも通ずるメッセージ性が強いことを匂わせた。
 ウォードの相棒ジャコビーを演じたジョエルは「脚本の3ぺージ目くらいで、このキャラクターに興味をそそられた。オークは全員からいじめに遭っているんだ。不当に扱われ、見下されているが、肌の色や種族で判断されるのではなく、その人の行動で評価されるべきということを、このキャラクターが表現しているという責任感を大変気に入った」と自身の役どころについて語った。ジョエルとの相性についてウィルは「ハリウッドのロマンス映画のよう。彼がメイクをして現れた時、僕の中で何かがうずいたんだ(笑)」とジョークを飛ばし、それに対してノオミが「せっかくの魔法も化粧が落ちれば消えてしまうわけね(笑)」とツッコむなど、キャストの仲睦まじい関係が見られた。
 ハリウッド俳優たちが集結したメジャー級の超大作が、なぜ映画館ではなく、どこでも観られるNetflixで配信されるのだろうか? その大きなポイントは、メジャーな映画に比べて規制が少なくなく、制作陣が自由に映画を作りやすいからということだろう。その点についてウィルは「Netflixとハリウッドのメジャー映画の制作は全く同じなんだ。でも一つ思うのは、あの大きなスクリーンから届けられた映画館特有の刺激が自宅でも感じられるかということ。何百人もの観客と一緒に観る映画館で感じられた感情的なリアクションや迫力が、自宅でも同じように、人々の心に入り込めるかということなんだ。その答えは配信後に分かるだろうね」と吐露。ノオミも「自宅で映画を観る時、常にケータイやタブレットが近くにあって集中出来ないわ。私もメールなんかしてシーンを見過ごすこともある。自宅では、これから映画を観るんだと、全てをシャットダウンして集中しなくちゃ。本作を観る時は、ぜひそうして欲しいわね」とお願いをした。
 プレスからの質疑応答コーナーでは、ウィルが直接質問者にマイクを持って行き、日本語の質問を英語にして監督に尋ねるという嬉しいサプライズも。フォトセッションのためのステージ転換時も、ウィルが自らテーブルやイスを片づける場面も見られ、そのレアな姿を捕らえようと無数のフラッシュが焚かれた。その後、ロゴとそれぞれの名前が入った提灯を渡され、「こうでなくっちゃ」と言わんばかりにウィルは歌舞伎ポーズを披露。笑いの絶えない会見となった。期待と注目が集まっているNetflix史上最大のオリジナル映画『ブライト』は、2017年12月22日より世界同時配信スタート。

◎公開情報
Netflixオリジナル映画『ブライト』
2017年12月22日(金)より、Netflixで全世界同時オンラインストリーミング開始

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