『12月12日はなんの日?』米音楽界の伝説、アイク・ターナー没後10年
『12月12日はなんの日?』米音楽界の伝説、アイク・ターナー没後10年

 12月12日はアイク&ティナ・ターナーとしての活躍で知られる米ミュージシャン、アイク・ターナーの命日。今から10年前の2007年12月12日、カリフォルニア州の自宅にて76歳でこの世を去った。

 アイク・ターナーは1931年11月5日、アメリカ・ミシシッピ州クラークスデイル生まれ。1940年代後半から音楽活動をスタートさせ、キングズ・オブ・リズムの一員としての活動のほか、スカウトマンとしてハウリン・ウルフやエルモア・ジェームスを発掘するなどでシーンの注目を集める存在となったターナー。1960~70年代に妻のティナ・ターナーとのR&Bデュオ、アイク&ティナ・ターナーとして「ア・フール・イン・ラヴ」(1960年)、「リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ」(1966年)、グラミー賞も受賞したカバー「プラウド・メアリー」(1971年)など数々のヒット曲をシーンに送り込んだ。しかし、アイクによる暴力が原因で1976年に2人の関係は破綻。デュオとしての活動は16年で幕を閉じ、その後アイクはドラッグやアルコール依存などに悩まされたが、晩年までソロ、キングズ・オブ・リズムとして音楽活動を続けた。2007年にはブルース・アルバム『ライジング・ウィズ・ザ・ブルーズ』がグラミー賞最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム賞にも輝いている。