N.E.R.D.、ニュー・アルバム『No_One Ever Really Dies』を【ComplexCon】で初公開
N.E.R.D.、ニュー・アルバム『No_One Ever Really Dies』を【ComplexCon】で初公開

 2017年11月4日、米カリフォルニア州ロングビーチで開催された【ComplexCon】でファレル・ウィリアムス率いるN.E.R.D.がヘッドライナーを務め、ニュー・アルバム『No_One Ever Really Dies』を初公開した。

 数日前から広告が大々的に展開されたこともあり、N.E.R.D.が新作を出すかもしれないとは期待されていたものの、このステージがニュー・アルバムの独占的なお披露目の場になるとは観客に知らされていなかった。「こんばんは。N.E.R.D.のリスニング・パーティへようこそ」とSiriのような女性の声のアナウンスで始まったN.E.R.D.の3年ぶりのライブは予想外の展開を見せた。

 旧式の車や電灯、そして木や低木などで飾り付けられたセットからは、さながらストリート・ダンスのような雰囲気が漂い、ニュー・アルバムの曲がかかる中、カラフルなアディダスのストリート・ウェアに身を包んだ何十人ものダンサーたちが舞台とフロアを埋め尽くした。ファレル、チャド・ヒューゴ、シェイ・ヘイリーの3人はのステージ後方のバンの中で自分たちの楽曲にノリノリな様子で、巨大なダンス・パーティと化した会場を眺めていた。

 ファレルは1時間15分のイベントの中盤に、「盛り上がっていこうぜ、ComplexCon!俺たちが今ここにいるのは、”no one ever really dies”(真の意味で死ぬ者はいない)からだ。アルバムは明日リリースされるんじゃない。(今)みんなにあげるんだ。他の誰よりも先にみんなが受け取ったんだ」と観客に呼びかけた。

 イベントの最後に再び女性の声で、「プログラム終了。おやすみなさい」とアナウンスが流れると、ダンサーたちは一礼し、N.E.R.D.の3人をステージ前方に迎えた。ファレルは膝をついて1分ほど深々とお辞儀をし、観客に感謝の気持ちを伝えた。

 彼はアンコールで「レモン」をリアーナのヴァースも含めて披露したが、照明が落とされてからもファンの歓声が止まず、再びステージに登場して最後にもう一度披露した。

 ニュー・アルバム『No_One Ever Really Dies』には11曲が収録されており、ケンドリック・ラマー、エド・シーラン、フューチャー、アンドレ・3000、ワーレイなど、そうそうたる面々がゲスト参加している。ケンドリック・ラマーがフィーチャーされている「Don’t Don’t Do It」は、2016年9月20日に米ノースカロライナ州シャーロットで起きた、丸腰の黒人男性が警察に射殺された事件を受けて書かれた曲だとファレルはイベントで説明している。リアーナとのコラボ曲「レモン」が11月1日に先行リリースされていた。

◎ 『No_One Ever Really Dies』トラック・リスト
1. 「Deep Down Body Thirst」
2. 「Lemon feat. リアーナ」
3. 「Voila feat. グッチ・メイン&ワーレイ」
4. 「1000 feat. フューチャー」
5. 「Don’t Don’t Do It feat. ケンドリック・ラマー」
6. 「Kites feat. ケンドリック・ラマー&M.I.A.」
7. 「ESP」
8. 「Lighting Fire Magic Prayer」
9. 「Rollinem 7’s feat. アンドレ・3000」
10. 「Lifting You feat. エド・シーラン」
11. 「Secret Life of Tigers」