シャーリーズ・セロン主演映画『アトミック・ブロンド』、デヴィッド・ボウイの音楽から受けたインスピレーションとは
シャーリーズ・セロン主演映画『アトミック・ブロンド』、デヴィッド・ボウイの音楽から受けたインスピレーションとは

 シャーリーズ・セロンが女スパイを演じた映画『アトミック・ブロンド』が、10月28日より公開される。

 デヴィッド・リーチが監督を務めた映画『アトミック・ブロンド』。主人公の女スパイ、ロレーン・ブロートンをシャーリーズ・セロンが演じるほか、共演にはジェームズ・マカヴォイ、ソフィア・ブテラ、ジョン・グッドマントビー・ジョーンズら実力派俳優が名を連ねている。本作では、ニュー・オーダーの「ブルー・マンデー1988」やクイーン&デヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」といった1980年代のヒットナンバーが全編にちりばめられており、“音楽”が劇中で重要な役割を担っている。その中でも特に“デヴィッド・ボウイ”の存在が大きいというのだ。

 70年代にベルリンに住んでいたボウイは、ベルリン3部作と言われる傑作アルバム『ロウ』『ヒーローズ』『ロジャー』3枚をレコーディング。1987年にベルリンの壁を背に行われたボウイのコンサートには、西側の観客だけではなく壁を挟んだ東側にも多くの観客が集まったといわれている。このコンサートの2年後に壁は崩壊することになりましたが、当時のカルチャーシーンにおいてボウイが大きな存在だったことは言うまでもないだろう。2016年1月に惜しくも亡くなったデヴィッド・ボウイの「キャット・ピープル(プッティング・アウト・ファイヤー)」は、『アトミック・ブロンド』の撮影現場でも哀悼の意を込め四六時中流され、彼の精神とエネルギーが巻き起こした当時のパンクやニューウェーブの風を現場にもたらしていたという。

 デヴィッド・リーチ監督は劇中の音楽について「西洋の音楽やファッションは(当時の)東ベルリンでは違法で、だからこそ余計に現地の若者は憧れた。この映画のポップ感覚は明らかに当時の音楽を参照している。サウンドトラックでは有名な曲もたくさん聞けるが、加えて当時知られてなかったカッコいい曲も入っている」と語っている。なお、映画『アトミック・ブロンド』は日本で10月20日より全国ロードショーとなる。


◎公開情報
『アトミック・ブロンド』
2017年10月20日(金)より全国ロードショー
監督:デヴィッド・リーチ
キャスト:シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、ソフィア・ブテラ、ジョン・グッドマン、トビー・ジョーンズほか
配給:KADOKAWA
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