故プリンスの展覧会が英O2アリーナで10月に開催、ゆかりの品を数百点展示
故プリンスの展覧会が英O2アリーナで10月に開催、ゆかりの品を数百点展示

 故プリンスが昨年4月に死去してから初の公式巡回展覧会が英ロンドンのO2アリーナで開催される。10月27日から始まる『マイ・ネイム・イズ・プリンス』と題された21日間の展覧会は、“ミュージック・レジェンドの生涯と業績を間近でファンに見ていただく機会”になるとのことだ。

 この展覧会では、プリンスが着用していた衣装やゆかりの品などが数百点展示される。中には1984~85年の【パープル・レイン・ツアー】と1988~89年の【LoveSexyツアー】で着用したステージ衣装、1990年の映画『グラフィティ・ブリッジ』の衣装、1980年に米音楽番組『アメリカン・バンドスタンド』で全米テレビ・デビューを果たした時に使ったギブソンL65ギター、クラウド・ギターをインスパイアしたオリジナル・ベース、2007年のNFLスーパーボウル・ハーフタイム・ショーのために特注されたオレンジ色のクラウド・ギター、2014年のサード・アイ型サングラス、2015年のダイヤモンドがちりばめられたステッキ、2007年の【パフォーミング・ライヴ3121】常設公演で着用した衣装、そして1985年の「ラズベリー・ベレー」のミュージック・ビデオで着用していたクラウド・スーツなど、彼の有名な邸宅ペイズリー・パークから一度も出たことがないものも展示される予定だ。

 プリンスの妹タイカ・ネルソンは英ガーディアン紙に、「ペイズリー・パークからアイテムを持ち出すのは初めてです」と明かし、「(プリンスの)ファンと交流し、プリンスにまつわる彼らの話を聞き、必要があればハグして一緒に泣けることをとても楽しみにしています」と語っている。

 プリンスは2016年4月に処方された鎮痛剤の過剰摂取により57歳で死去した。彼の死後、彼の自宅でレコーディング・スタジオなども併設されたペイズリー・パークは博物館として公開されている。プリンスのアーカイブのディレクターのAngie Marcheseは、プリンスは生前から自宅や膨大な数の記念品コレクションを一般に公開しようと思い描いていたと話している。

 『マイ・ネイム・イズ・プリンス』展覧会は21日間催される予定だが、これはプリンスが2007年8月から9月にかけて全21公演をソールドアウトしたO2アリーナ・コンサートを記念した日数。展覧会のチケットは8月25日(現地時間)より発売される。