【米ビルボード・アルバムチャート】DJキャレドが2週目の首位、カルヴィン・ハリスは初登場2位
【米ビルボード・アルバムチャート】DJキャレドが2週目の首位、カルヴィン・ハリスは初登場2位

 DJキャレドの新作『グレイトフル』が、2週連続の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週、およそ150,000ユニットを獲得し、堂々のNo.1デビューを飾った、DJキャレドの10thアルバム『グレイトフル』。今週も引き続きストリーミングが好調で、週間70,000ユニットを獲得している。本作からの先行シングル「アイム・ザ・ワンfeat.ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン」(今週2位)と、「ワイルド・ソーツfeat.リアーナ&ブライソン・テイラー」(今週4位)の2曲が、ソング・チャートで大ヒットしている。シングルのストリーミングが強いことが、ヒットの要因だろう。

 僅差ではあるが、カルヴィン・ハリスの新作『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol. 1』は、DJキャレドに敵わず、惜しくも2位デビューとなった。初動ユニットは68,000で、アルバムの実売は23,000枚、ストリーミングによるポイント・セールスは45,000だった。

 本作は、2014年10月にリリースした4thアルバム『モーション』からおよそ3年半ぶり、通算5作目となるスタジオ・アルバムで、アメリカではその『モーション』で獲得した最高5位を上回る、自己最高位を更新。イギリスでも首位を逃し2位だったが、2007年リリースのデビュー作『アイ・クリエイティッド・ディスコ』(最高8位)から、全作がTOP10入りを果たしている。カナダ・チャートでは、自身初のNo.1に輝いた。

 本作からは、2月に「スライドfeat.フランク・オーシャン&ミーゴズ」(米25位・英10位)、3月に「ヒートストロークfeat.ヤング・サグ、ファレル・ウィリアムス&アリアナ・グランデ」(米96位・英25位)、5月に「ローリンfeat.フューチャー&カリード」(米62位・英43位)、そしてアルバム・リリースの2週間前に「フィールズfeat.ファレル・ウィリアムス、ケイティ・ペリー&ビッグ・ショーン」(米26位・英6位)の4曲が、先行シングルとしてリリースされている。

 8位に初登場したのは、スリップノットのフロントマン、コリィ・テイラー率いるロック・バンド、ストーン・サワーの新作『ハイドログラッド』。初動ユニットは33,000で、実売が30,000枚。ストリーミングによるポイントは僅かで、ほとんどがアルバムの純粋な売上だった。ストリーミングが強いラッパーやR&Bシンガーとは対照的に、ロック・バンドはアルバムがよく売れる。

 本作は、2013年にリリースした『ハウス・オブ・ゴールド・アンド・ボーンズ パート2』以来4年振り、通算6枚目のスタジオ・アルバムで、アメリカでは2006年にリリースした2ndアルバム『カム・ホワット(エヴァー)・メイ』(最高4位)から、5作連続のTOP10入りを果たしている。UK(イギリス)チャートでは5位、ドイツで4位、オーストラリア・チャートでは2位に初登場するなど、主要各国で上位にデビューした。ストーン・サワーは、9月に東京と名古屋で4年振りのジャパン・ツアーを開催する。

 先週の141位から27位に急上昇したのは、6月21日に初公開された映画『ベイビー・ドライバー』のサウンドトラック盤。全米では『スパイダーマン ホームカミング』、『怪盗グルーのミニオン大脱走』に続く大ヒットを記録していて、同サントラ盤には、劇中で使われているブラーやベック、ザ・ビーチ・ボーイズ、クイーンなど、ジャンルも時代も様々なアーティストの名曲が収録されている。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7月12日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『グレイトフル』DJキャレド
2位『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol.1』カルヴィン・ハリス
3位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
4位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ
5位『÷』エド・シーラン
6位『プリティ・ガールズ・ライク・トラップ・ミュージック』2チェインズ
7位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
8位『ハイドログラッド』ストーン・サワー
9位『モア・ライフ』ドレイク
10位『モアナと伝説の海』サウンドトラック