プラハ・フィル創設の指揮者イルジー・ビエロフラーヴェク氏が71歳で死去
プラハ・フィル創設の指揮者イルジー・ビエロフラーヴェク氏が71歳で死去

 指揮者のイルジー・ビエロフラーヴェク氏(71歳)が、5月31日に生まれ故郷であるチェコ・プラハで逝去したことが分かった。

 イルジー・ビエロフラーヴェクは、1973年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を初めて指揮。その後プラハ交響楽団の首席指揮者、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を経て首席指揮者に就任し、同楽団の名声を世界的に高めた。1994年にはプラハ・フィルハーモニアを創立し音楽監督に就任。BBC交響楽団の首席指揮者を務めるなど、世界有数のオーケストラ、オペラの指揮などで、国際的にも高い評価を得た。2012年には英国エリザベス女王から大英帝国勲章のCBE勲章、チェコ共和国から一等功労メダルを受勲している。

 また、ビエロフラーヴェク氏は日本とも関わりが深く、1974年28歳で日本フィルハーモニー交響楽団を指揮するために初来日。プラハ交響楽団、プラハ国民歌劇場、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団などの数多くの来日公演を行っている。現地プラハでは、ビエロフラーヴェク氏を偲び、追悼の儀式・公演などが開催される予定。なお、2017年秋に予定している日本を含むチェコ・フィルハーモニー管弦楽団アジア・ツアーに関しては追って発表される。