ジャスティンがラップに挑戦! ヤング・サグも参加のディプロ新曲「バンクロール」(Song Review)
ジャスティンがラップに挑戦! ヤング・サグも参加のディプロ新曲「バンクロール」(Song Review)

 2017年5月11日リリースされたディプロの新曲「バンクロール」は、ニューヨーク出身の新星ラッパー、リッチ・ザ・キッドと売れっ子ラッパーのヤング・サグ、そしてジャスティン・ビーバーの3人がゲストとして参加した、豪華コラボレーション。

 ディプロとジャスティンは、スクリレックスを交えたジャック・Uによる「ホウェア・アー・ユー・ナウ」(2015年)、そして昨年大ヒットを記録した、メジャー・レイザー名義の「コールド・ウォーター」で2度コラボしていて、「バンクロール」は3回目の共演ということになる。「ホウェア・アー・ユー・ナウ」は最高位8位、「コールド・ウォーター」は最高位2位と、どちらも米ビルボード・ソング・チャートでTOP10入りを果たしていて、相性の良さをうかがわせる。

 また、ジャスティンは、4月28日にリリースされたDJキャレド新曲「アイム・ザ・ワン」にも参加していて、リリース翌週の全米ソング・チャート(2017年5月20日付)で、初登場No.1獲得を果たしたばかり。ジャスティンが勢いに乗っていることもあり、この曲でディプロ初の首位獲得も期待できそうだ。

 驚くべきは、曲冒頭のフック後にジャスティンが初のラップを披露していること。しかも、他のラッパーたちに引けを取らない、見事なフロウを披露している。これまでの曲は、メインのボーカルを担当することがほとんどだったが、「バンクロール」では“ラッパー”として参加していて、ジャスティンにとって新しい試みとなった。つぶやいたり、声高らかに吠えてみたりと、曲にインパクトを与えるリッチ・ザ・キッドとヤング・サグのラップもすばらしい。

 金や女、マリファナなど、ヘヴィなライムをうまくトラップに乗せた、ヒップホップらしい1曲。プロデューサーは、マドンナやアリアナ・グランデ、ファレル・ウィリアムスなどの作品を手掛けてきた、ボアズ・デ ジョンが担当している。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「バンクロールfeat.ジャスティン・ビーバー、リッチ・ザ・キッド&ヤング・サグ」
ディプロ
2017/5/11 RELEASE