作曲家・藤倉大が【ヴェネツィア・ビエンナーレ】の音楽部門で銀獅子賞を受賞
作曲家・藤倉大が【ヴェネツィア・ビエンナーレ】の音楽部門で銀獅子賞を受賞

 ロンドンを拠点に世界を席巻する作曲家、藤倉大が【ヴェネツィア・ビエンナーレ】の音楽部門で銀獅子賞を受賞した。

 【ヴェネツィア・ビエンナーレ】とは、イタリアのヴェネツィアで1895年から2年に1度開催されているアートの祭典。音楽部門は1930年に創設され、ミュージカル・イノヴェーションを起こしている革新的な作曲家に授与される。藤倉は現在39歳だが、30代での受賞は稀だ。

 2017年のヴェネツィア・ビエンナーレ現代音楽祭では、10月7日にビエンナーレ会場内のテアトロ・アッレ・テーゼで、藤倉のホルン協奏曲第2番(2016)の完全版が福川伸陽のホルン独奏、杉山洋一指揮、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団で世界初演される予定となっている。

 藤倉の次の日本公演は5月4日に開催される音楽フェス【“Born Creative” Festival 2017】。藤倉は本音楽祭のアーティスティック・ディレクターを務めており、フルート協奏曲のアンサンブル版が日本で初披露される。その他、藤倉が編曲した坂本龍一の「thatness and thereness 」のアンサンブル版世界初演や、坂本龍一の最新アルバム『async』から3つのトライアングルのための作品「tri」のライブが世界で初めて行われる。photo(C)Seiji Okumiya