【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイクが2週連続1位、トレイ・ソングスが3位に初登場
【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイクが2週連続1位、トレイ・ソングスが3位に初登場

 先週首位デビューを果たした、ドレイクの『モア・ライフ』が、2週連続の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 50万枚を超える初動ユニットを獲得し、自身7作目のNo.1獲得を果たした、ドレイクの“プレイリスト”『モア・ライフ』。今週も引き続き22万ユニットという好成績を残したが、その内訳は、ストリーミングによるポイントの売上が、およそ17万枚、実売(ダウンロード数)は4万枚強と、圧倒的にストリーミングが強い。2015年からアルバムの集計にストリーミング(視聴回数)ポイントが加算されることになり、ドレイクのようなストリーミングの強いアーティストでなければ、アルバム・チャートで上位にはランクインできない。

 2位に停滞したのは、先行シングル「シェイプ・オブ・ユー」が、今週のソング・チャートで10週目のNo.1を獲得した、エド・シーランの3rdアルバム『÷』(ディバイド)。そして3位には、およそ3年ぶり、通算7枚目となるトレイ・ソングスの新作『トレメイン・ジ・アルバム』がデビューした。リリースの1か月前から、女性10人と豪邸で生活を送り、運命の相手を見つけるという内容のリアリティ・ショウ『トレメイン・ザ・プレイボーイ』をスタートさせ、本作のプロモーションに繋げた。前2作に続き、3作連続のNo.1獲得とはならなかったが、5作連続のTOP3入りを果たしている。人気は健在だ。

 日本では4月21日に公開される、映画『美女と野獣』のサントラ盤が、今週も4位にランクイン。また、3月10日に公開された『モアナと伝説の海』のサウンドトラックは7位にランクインし、ディズニー映画のサントラ盤が、TOP10内に2作ランクインした。先週の19位から5位へ、再びTOP10入りを果たしたのは、メタリカの『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』。CDにコンサート・チケットを梱包したことで売上を伸ばす戦略が吉と出た。昨年4月21日に死去した故プリンスも、同様のプロモーションでアルバムをヒットさせている。プリンスは間もなく1周忌を迎えるので、ベスト盤などが浮上するかもしれない。

 20位には、テキサス州出身の女性カントリーシンガー、リー・リンのデビュー作『ワイルドホース』が初登場。2015年にリリースしたEP盤『ミー』のリリースから2年、ようやく発売された初のフル・アルバムで、全12曲リー自身が制作し、プロデュースは、ミランダ・ランバートやルーク・ブライアンなどの人気カントリー・シンガーを手掛ける、ジミー・ロビンズが担当している。

 24位には、ビヨンセの「フォーメーション」や、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ」などの大ヒット曲を手掛けた音楽プロデューサー、マイク・ウィル・メイド・イットのソロ・プロジェクト、初のスタジオ・アルバム『ランサム2』がデビューした。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は5日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『モア・ライフ』ドレイク
2位『÷』エド・シーラン
3位『トレメイン・ジ・アルバム』トレイ・ソングス
4位『美女と野獣』サウンドトラック
5位『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』メタリカ
6位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
7位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
8位『ラザー・ユー・ザン・ミー』リック・ロス
9位『フューチャー』フューチャー
10位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド