ボブ・ディラン、ようやく【ノーベル文学賞】メダルと証書受け取りへ
ボブ・ディラン、ようやく【ノーベル文学賞】メダルと証書受け取りへ

 ボブ・ディランが【ノーベル文学賞】のメダルと証書をようやく正式に受け取ることが明らかになった。2017年4月1日と2日(現地時間)にスウェーデンのストックホルムでライブを行う予定があり、同賞の選考委員会であるスウェーデン・アカデミーとの面会が実現する。

 スウェーデン・アカデミー選考委員のサラ・ダニアスが3月29日に自身のブログで、「スウェーデン・アカデミーは今週末をとても楽しみにしており、彼のライブのどちらかに出席します。記念講演が行われる予定はありませんが、今後アカデミーに何らかの収録物が送られてくると信じるに足る理由があります」と明らかにしている。

 ディランは、2016年12月10日に行われた【ノーベル賞】授賞式は欠席したが、代読された受賞スピーチで、「このように栄誉ある賞を頂けることは光栄です」、「(過去の受賞者たち)と共に自分が名を連ねることは言葉で表現できないほど光栄なことです」などと述べ、非公式に賞を受け取っていた。だが、2017年6月までに講演を行わなければ賞金の800万スウェーデン・クローナ(約1億円)を受け取る権利が消失することになる。(2013年の受賞者であるカナダのアリス・マンローのように事前に録画された講演を提供する前例はあるとダニアスはブログで説明している。)

 ダニアスは、「面会は少人数でくつろいだ中で行われ、メディアは同席しません。ボブ・ディランの意向により、彼とスウェーデン・アカデミーの関係者だけが参加します」と発表している。