ドレイクの新作『モア・ライフ』が全米ALチャート初登場1位、前作のストリーミング初動記録を更新
ドレイクの新作『モア・ライフ』が全米ALチャート初登場1位、前作のストリーミング初動記録を更新

 2017年3月18日にリリースされたドレイクのニュー・アルバム『モア・ライフ』が4月8日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位デビューを果たし、ストリーミングの記録も塗り替えた。

 ニールセン・ミュージックによると、『モア・ライフ』は2017年3月23日で終わるチャート週に50.5万ユニットをマークした。これは自身の『ヴューズ』が104万ユニットを記録して2016年5月21日付のチャートで首位デビューをして以来、最多となる数字だ。

 “Billboard 200”チャートは週ごとにセールス(“トラディショナル・アルバム・セールス”と呼ばれる従来の形態で販売されたアルバム数と、“トラック・イクィヴァレント・アルバム(TEA)”と呼ばれるトラックごとのダウンロード数をアルバム数に換算するシステム)やストリーミング再生数をアルバム数に換算して(“ストリーミング・イクィヴァレント・アルバム(SEA)”)合算した総合アルバム・ランキングで、『モア・ライフ』が1位でデビューする最新の4月8日付チャートTOP10は現地時間3月28日に米ビルボードのサイトで発表される。

 『モア・ライフ』の初動の約半数を占めているのはストリーミングで、SEAが約25.7万ユニット、つまりアルバムの22曲が約3億8,480万回再生された計算になる(1ユニット=1,500回)。この数字は『ヴューズ』が持っていた初動記録、約16.3万ユニット(2億4,510万回再生)を抜いた。

 残りのセールスはTEAが2.3万ユニットで、従来の形態で販売されたアルバム数が22.6万枚(現在まだデジタル・ダウンロードでしか購入できないため、数字は全てダウンロードによるもの)。後者の数字は1週間のアルバム販売数としては2017年に入ってから2番目に多く、3月3日にリリースされたエド・シーランのニュー・アルバム『÷』(ディバイド)の32.2万枚に次ぐ勢いだ(こちらはダウンロードとCDで購入できた)。『ヴューズ』は85.2万枚でデビューした(全てダウンロード)。

 『モア・ライフ』は3月18日に全てのストリーミングとデジタル・ダウンロード・サービスでリリースされ、その前日にはApple MusicのBeats 1 Radioでドレイクが持つ番組『OVOサウンド』で初公開された。CDは3月31日にリリースされ、アナログ盤も近くリリースされる予定 。

 『モア・ライフ』はドレイクにとって連続7枚目の初登場No. 1アルバムとなった。唯一首位デビューを果たせなかったのは彼のデビューEP『ソー・ファー・ゴーン』で、2009年に6位で発進している。

 No. 1アルバム数を7枚に伸ばしたドレイクは、ヒップホップ・アーティストとしてはカニエ・ウェストとエミネムに並び、ジェイ・Zの13枚に次いで2位になった。